独学でファイナンシャルプランナー2級に初回合格できた方法

ファイナンシャルプランナー(FP)2級は、就職や転職にも役立つ人気の国家資格です。

独学でも本当に合格できる?

テキストがたくさんあって選び方がわからない……

このように悩む方も多いでしょう。

ファイナンシャルプランナー2級は、独学でも十分に合格可能です。

ただし、試験範囲は広く専門的な知識も問われるため、独学で学習するには効率よく学習を進めることが大切です。

この記事では、独学で合格を目指すメリットやデメリット、テキスト選びのポイントや独学での効率の良い勉強方法について解説します。

独学での合格を目指す方は、ぜひ参考にしてください。

目次

ファイナンシャルプランナー(FP)2級の試験内容

ファイナンシャルプランナー2級は正式名称を「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」といい、国家資格です。

試験は「日本FP協会」と「きんざい(金融財政事情研究会)」の2団体が実施しています。

2025年4月からは、従来のペーパー方式からCBT方式へ完全移行して、通年(休止期間を除く)受験ができるようになりました。

日本FP協会きんざい
受験手数料11,700円同じ
試験会場全国のテストセンター同じ
試験科目・出題範囲【学科】
ライフプランニングと資金計画
リスク管理
金融資産運用
タックスプランニング
不動産
相続・事業承継

【実技】
資産設計提案業務
【学科】
同じ

【実技】いずれか1つ選択
個人資産相談業務
中小事業主資産相談業務
生保顧客資産相談業務
損保顧客資産相談業務
合格基準学科:60点満点中36点以上
実技:100点満点中60点以上
学科:60点満点中36点以上
実技:50点満点中30点以上

ファイナンシャルプランナー(FP)2級の難易度は?他の資格と比較

ファイナンシャルプランナー2級の合格率は約19〜59%と、3級(約47〜86%)より難易度が上がります。

とはいえ、他の資格と比べると比較的チャレンジしやすい資格です。

資格名勉強時間の目安合格率難易度目安
ファイナンシャルプランナー(2級)約150~300時間約19〜59%★★
日商簿記2級約200~500時間約20~35%★★★
宅地建物取引士(宅建)約300~400時間約13~18%★★★
行政書士約600~800時間約9~15%★★★★
社会保険労務士(社労士)約800~1,000時間約5~7%★★★★★

ファイナンシャルプランナー(FP)2級を取得する4つのメリット

資格を取得することは多くのメリットに繋がります。

お金に関する実用的な知識が身につく

ファイナンシャルプランナー2級は、お金に関する日常生活に欠かせない知識が習得できます。

日常生活に役立つ主な知識
  • 税金
  • 生命保険、損害保険
  • 社会保険(健康保険・年金)
  • 資産運用
  • 住宅ローン
  • 相続

就職・転職に有利

資格を取得することで、就職や転職に有利に働くことがあります。

一般的に履歴書に書けるのは2級からとされています。

特に金融業界・保険業界・不動産業界では、知識やスキルが役立つシーンが多くあります。

他の業界でも、人事・総務事務では、歓迎されやすい資格です。

昇格や手当の条件になっている

ファイナンシャルプランナー2級は、昇格や手当支給の条件になることもあります。

資格取得を促すことで、従業員の専門知識の向上をはかっています。

取得したら生涯有効

ファイナンシャルプランナーの資格は、取得したら生涯有効です。

定期的に更新が必要な資格もありますが、ファイナンシャルプランナーは更新不要です。

更新の手間や費用がかからず、コストパフォーマンスが高い一面もあります。

ファイナンシャルプランナー(FP)2級は独学で合格できる?

ファイナンシャルプランナー2級は、独学でも十分に合格が可能です。

人気の資格のため、さまざまな出版社から市販のテキストが出版されており、独学で学習する環境が整っています。

3級と比べると、より実践的な知識を問う問題が多く、三択から四択になるなど難易度はあがります。

しかしながら、効率的に学習を進めることで独学でも合格できる資格です。

独学で合格を目指すメリット・デメリット

独学で合格を目指すには、メリットとデメリットそれぞれを理解しておきましょう。

メリット

  • 費用が抑えられる

市販のテキストのみ用意すれば良いので、費用を抑えられます。

  • テキストを自由に選べる

さまざまな出版社からテキストがでているので、自分にあったわかりやすいテキストを選べます。

  • 自分のペースで勉強できる

分野ごとの理解度にあわせて、自分のペースで勉強を進められます。

デメリット

  • モチベーション維持が難しい

独学での勉強は、一人での勉強になるのでモチベーションを維持するのが難しいのがマイナス面です。

  • 質問する相手がいない

わからない箇所があった場合でも質問する相手がいません。自分で調べて解決する必要があります。

  • スケジュールを自分で管理しないとならない

勉強のスケジュールも自分で立てる必要があります。勉強方法が正しいのか不安になることもあるでしょう。

独学で合格を目指すときのテキスト選びの3つのポイント

市販のテキストは多くの出版社からでています。テキストを選ぶときのポイントについて解説します。

ざっと見て直感でわかりやすいものを選ぶ

中身をざっと確認して、わかりやすいと感じたものを選びましょう。

本によって、図やイラストの割合が異なるので、自分が理解しやすいものがおすすめです。

最新のものを選ぶ

テキストは最新のものを選びます。

古いテキストだと安く購入できるので、魅力的に感じるかもしれません。

ですが、試験では試験日ごとに法令基準日が設定されており、法令基準日時点ですでに施行されている法令が基準になります。

古いテキストで勉強をしていると、法令や数字が異なる可能性があります。

教科書と問題集は同じ出版社のものを選ぶ

教科書と問題集は同じ出版社からでている本を選ぶと、勉強が効率的に進められます。

それぞれ内容がリンクするように作られていることが多く、問題集でわからない箇所を教科書で確認しやすい仕様になっています。

また問題解説の表現方法も、同じ出版社の方が理解しやすいでしょう。

独学で合格するための必要な勉強時間

ファイナンシャルプランナー2級に独学で合格するために必要な勉強時間は、150〜300時間が目安とされています。

3級からステップアップする場合と、いきなり2級に挑戦する場合など、それぞれの知識レベルにより必要となる勉強時間には違いはあります。

必要な勉強時間を目安にして、勉強のスケジュールを立てていきましょう。

ファイナンシャルプランナー(FP)2級|効率の良い独学での勉強方法

私が2級に独学で合格した勉強方法について紹介します。

日本FP協会で受験をして初回で合格しました。

STEP
教科書を分野ごとにざっと読む(教科書1週目)

まず教科書をざっと読んで、どのような知識が試験で問われるのか内容を確認しましょう。

STEP
問題集を分野ごとに解いてみる(問題集1週目)

問題の形式や、出題される傾向を把握するため問題集を解きます。

この時点では解けなかったとしても、あまり気にする必要はありません。

STEP
教科書の内容を理解する(教科書2週目)

教科書を再度読み、内容を理解するように進めていきます。

要点をノートにまとめていく方法もありますが、出題される範囲が広いため時間がかかります。

効率がさがるので、ノートへまとめることはおすすめしません。

STEP
問題集を解いて知識を定着させる(問題集2週目)

問題集を解くことで、アウトプットしながら知識を定着させていきます。

学科試験の四択のうち、わからなかった選択肢には付せんなどで目印をつけておきましょう

目印をつけた問題は、すべての選択肢を自信をもって解けるまで繰り返し解くことが大切です。

STEP
過去問サイトで問題を解く

過去問が掲載されているサイトがいくつかありますので、過去問を解いて知識の穴を埋めていきましょう。

過去問サイトを選ぶときには、詳しい解説が掲載されているサイトを選ぶのがポイントです。

3級を取得していなくても2級から受験できる

ファイナンシャルプランナー3級を取得していなくても、2級からの受験も可能です。

下記のいずれかに該当する人は、2級を受験できます。

・3級FP技能検定の合格者

・FP業務に関し2年以上の実務経験を有する人

・日本FP協会認定のAFP認定研修を修了している人(修了証明書の保持者)

・金融渉外技能審査3級(旧審査試験)の合格者

よくある質問

ファイナンシャルプランナー2級についてよくある質問をまとめました。

FP2級を独学で合格するには、まず3級を取得してからの方がよいでしょうか?

3級を取得しなくても、受験資格があれば問題ありません。

3級では基礎的な知識が問われ、2級ではより専門的な知識が問われます。2級のテキストには3級の内容も含まれていますので、受験資格さえあれば2級から挑戦しても良いでしょう。

きんざいと日本FP協会はどちらで受験するのがおすすめですか?

実技試験の種類で選ぶようにしましょう。

きんざいと日本FP協会では、実技試験の種類が異なります。

問題の形式や問題数にも違いがあるので、問題集やサイトで過去問を確認して得点がとりやすいと感じたものを選ぶのがおすすめです。

まとめ|ファイナンシャルプランナー2級は独学で合格できる

この記事では、独学で合格を目指すメリットやデメリット、テキスト選びのポイントや独学での効率の良い勉強方法について解説しました。

ファイナンシャルプランナー2級は、3級と比較すると難易度があがります。

より実践的で専門的な知識が問われるので、独学で挑戦する場合には、効率良く勉強を進めていくのがコツです。

CBT方式に移行して、試験の機会が増えたのでスケジュールも立てやすくなりました。

ぜひこの機会に、ファイナンシャルプランナー2級に挑戦しましょう。

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