
ファイナンシャルプランナーの資格は独学で合格できる?



効率の良い勉強方法を知りたい!
ファイナンシャルプランナーの資格(FP技能検定)は、お金に関する幅広い知識を身につけることができる人気の国家資格です。
3級は入門レベルの資格ですが、幅広い知識を問われるので計画的に学習を進める必要があります。
この記事では、ファイナンシャルプランナー資格3級の取得を目指す方向けに、おすすめの勉強方法や、モチベーションの保ち方まで詳しく解説します。
効率よく学習を進めて、合格を目指しましょう。


ファイナンシャルプランナー資格3級とは?


ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金に関する幅広い知識を身につけられる資格です。
国家検定である「FP技能士」は1〜3級の難易度にわかれており、3級は初心者でも挑戦しやすい入門レベルとされています。
ファイナンシャルプランナー3級の試験は、「日本FP協会」と「金融財政事情研究会(きんざい)」の2団体で実施しています。
日本FP協会 | きんざい | |
---|---|---|
受験資格 | FP業務に従事している者または従事しようとしている者 | 同じ |
受験費用 | 8,000円 | 同じ |
試験会場 | 全国のテストセンター | 同じ |
試験方法 | CBT方式 | 同じ |
試験科目・出題範囲 | 【学科】 ライフプランニングと資金計画/リスク管理/金融資産運用/タックスプランニング/不動産/相続・事業承継 【実技】 資産設計提案業務 | 【学科】 同じ 【実技(どちらか1つ選択)】 個人資産相談業務 保険顧客資産相談業務 |
ファイナンシャルプランナー資格3級の難易度は?
ファイナンシャルプランナー3級は、入門レベルの位置づけで取り組みやすい資格です。
合格基準が得点率6割以上と低めに設定されており、受験者の中で上位何%が合格といった相対評価ではなく、絶対評価のため合格するのは難しくありません。
・日本FP協会 約85〜86%
・きんざい 約47~66%
合格率の差について、「日本FP協会」と比較すると「きんざい」で低いのは、受験者のモチベーションの違いが理由の一つです。
「きんざい」は企業や団体からの団体受験者が多い傾向があり、必ずしも受験者の意志で受験しているとは限りません。
そのため、合格率に差が出るとされています。
ファイナンシャルプランナー資格3級と他の資格の難易度を比較
ファイナンシャルプランナー3級は、他の資格と比較しても取り組みやすい資格です。
他の資格の難易度と比較してみましょう。
資格名 | 勉強時間の目安 | 合格率 | 難易度目安 |
---|---|---|---|
日商簿記3級 | 約50~100時間 | 約30~50% | ★ |
ファイナンシャルプランナー(FP)3級 | 約80~150時間 | 約47~86% | ★ |
宅地建物取引士(宅建) | 約300~400時間 | 約13~18% | ★★★ |
行政書士 | 約600~800時間 | 約9~15% | ★★★★ |
社会保険労務士(社労士) | 約800~1,000時間 | 約5~7% | ★★★★★ |
ファイナンシャルプランナー資格3級を取る2つのメリット


ファイナンシャルプランナー3級を取得すると、このようなメリットがあります。
身につけたお金の知識が生活で役に立つ
身につけたお金の知識が、そのまま生活の役に立ちます。
学ぶ内容は「税金」「資産運用」「住宅ローン」「保険」など、生活の中に直結しているお金のことです。
たとえば、会社員の方は税金が差し引かれた金額が支給されています。
そのため税金を支払っている感覚がない方も多く、税金の知識があまりない方もいるでしょう。
資格を取得することで、税金についての知識をつけて、節税をしながら効率的な資産運用の方法を学べます。
ファイナンシャルプランナーは、他の資格と比較しても実用的な資格です。
2級へのステップアップができる
ファイナンシャルプランナー3級を取得すれば、次のレベルの2級の受験資格が得られ、2級へのステップアップが可能です。
2級の試験内容は、3級の知識をもとにさらに深い知識が問われるので、3級での学習内容が活かせるからです。
一般的に就職や転職で有利になるのは「2級」からとされているので、3級を取得したら期間を空けずに2級への挑戦がおすすめです。
ファイナンシャルプランナー資格3級は独学でも合格できる?


ファイナンシャルプランナー3級は、独学でも合格できます。
他の資格と比較して、合格率が高く難易度が低いため、独学でも十分に合格可能です。
ただ、難易度は低いものの広い範囲の知識を問われるため、対策は必要です。
モチベーションを保ちながら、計画的に学習を進めなければなりません。
独学での学習は自分のペースで進めることができるので、費用を抑えたい方・時間に余裕がある方におすすめです。
ファイナンシャルプランナー資格3級の勉強時間
3級を取得するための勉強時間は、80〜150時間が目安になっています。
1日2時間学習する場合には、1ヶ月半〜2ヶ月半程度の期間がかかります。
必要な勉強時間は、実務経験やもとの知識レベルにより、個人によって大きく異なります。
また、3級を取得した後に2級に挑戦する予定の方は、時間にこだわり過ぎず理解を深めることがポイントです。
ファイナンシャルプランナー資格3級に合格するためのおすすめ勉強方法
私がファイナンシャルプランナー3級に独学で合格した勉強方法について、ポイントとあわせて詳しく解説します。
教科書をざっと1週読んで、全体像をつかみます。
このときは、内容を理解していなくても問題ありません。どのような内容の知識が必要なのかを確認しましょう。
教科書に目を通したら、問題集で過去問を解きましょう。
解くだけではなく、過去問で出題傾向をつかむことが重要です。
ファイナンシャルプランナー試験は、過去問が多く出題されます。そのため過去問で試験の傾向を読むことで問題が解きやすくなります。
教科書をもう一度読み、理解を深めていきます。
2週目では、内容を理解できるように1週目より時間をかけて学習します。
理解できない内容が出てきたときには、YouTubeで解説動画を視聴するのもおすすめです。
ファイナンシャルプランナー試験の解説動画は、わかりやすくまとめられているものが多くあります。
テキストでは理解できなかった箇所のみ、解説動画で確認するようにすることで、効率的に学習が進められます。
教科書で理解を深めたら、再度過去問を解いて知識を定着させます。
ここでのポイントは、すべての選択肢について〇×を回答できるようにすることです。
試験では、過去問の選択肢を入れ替えた問題が多く出題されます。
選択肢の誤り部分が判断できるようになると、応用問題にも対応できます。
すべての選択肢への回答ができなかった問題は、付せんなど目印をつけておいて、回答できるようになるまで、繰り返し解きます。
過去問が掲載されているサイトは数多くあります。多くは無料で利用できるので、サイトを活用して知識の穴を埋めていきます。
過去問には、教科書には記載がされていないような知識を問う問題もあります。
過去問を解くことで、不足している箇所を補いましょう。
【挫折しない!】ファイナンシャルプランナー資格3級の勉強を続けるためのモチベーション維持法


どれだけモチベーションを維持して勉強を継続できるかが、合格へのカギです。
やる気を維持するためのおすすめの方法を紹介します。
勉強した時間を記録する
日々勉強した時間を記録しておきましょう。
合格するための目安時間との比較だけではなく、積み重ねた勉強時間は自信へも繋がります。
勉強した時間を管理できるアプリの活用が、手間がかからず便利です。
SNSなどで仲間を見つける
XやInstagramなどSNSで、同じ資格の取得を目指す仲間を見つけるのも有効です。
情報共有や互いを励ましあうことで、学習意欲を高めて、スランプを乗り越える支えになります。
まとめ|ファイナンシャルプランナー資格3級の合格には効率的な学習がカギ
この記事では、おすすめの勉強方法や、モチベーション維持をする方法について詳しく解説しました。
ファイナンシャルプランナー3級は、生活に役立つお金の知識が身につく実用的な資格です。
難易度は高くないものの、幅広い知識が問われるので、効率的な学習が合格へのポイントになります。
勉強法を工夫しながら、モチベーションを保って学習を続けましょう。
合格後は2級へのステップアップも視野にいれて、ぜひ挑戦してみてください。