- 不採用メールに返信すべきか迷ったときの判断基準
- 正しい返信マナーとNG表現のポイント
- 状況別の具体的な返信例文(例文)
- 不採用を前向きに捉え、次の選考に活かす方法
転職活動では、誰もが一度は不採用通知を受け取る機会があります。
「不採用メールは返信したほうがいいの?」
「返信はどんな内容で送ったらいい?」
「返信するとどんなメリットがある?」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。特に、書類選考や面接で期待していた企業からの通知だと、不安やモヤモヤが重なりやすいものです。
この記事では、返信するかの判断基準や不採用メール返信の基本マナー、状況別のすぐ使える返信メール例文まで解説します。
最後まで読むことで、正しいマナーで不採用メールに返信でき、自信を持って次の選考に臨めるようになります。

- 採用・人事歴10年以上
- 中途採用のみで900名以上を選考
- 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
- 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
- 社員のキャリア相談を多数経験
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
不採用メールに返信はすべき?返信が必要なケースと不要なケース
転職活動をしていると、期待していた企業から「不採用通知メール」が届くことがあります。その場合「返信すべきなのか、それとも返信不要なのか」と迷う方は多いでしょう。ここでは、返信をしたほうがよいケースと、返信しなくても問題ないケースを整理します。

不採用メールに返信したほうがいいケース
基本的に、不採用通知に返信する必要はありません。しかし、状況によって返信することで、企業に良い印象を与え、将来的なご縁へと繋がる可能性があります。
たとえば、以下のようなケースです。
| ケース | 理由・目的 |
|---|---|
| 面接で丁寧に対応してもらった | 感謝を伝えることで誠実な印象を残せる |
| 担当者とのやり取りが複数回あった | 返信でビジネスマナーとして好印象 |
| 今後も同企業やグループ会社で働きたい | 「また機会があれば」の一言が再応募の可能性を広げる |
| 転職エージェント経由で連絡が来た | 転職エージェントからの印象が良くなる |
お礼を伝えるための返信であれば短文で構いません。気負わず、社会人としての礼儀を示すつもりで送ると良いでしょう。
不採用メールに返信しなくても問題ないケース
不採用メールに返信しなくても、一般的に失礼に当たりません。ほとんどの応募者が返信しないため、企業の採用担当者も返信がないのが通常であると認識しています。
特に以下のような状況では返信不要です。
- 件名に「選考結果のお知らせ」とだけ書かれ、本文がテンプレートのような内容
- 署名が「採用事務局」など、個人名が記載されていない
- 「ご返信は不要です」と明記されている
企業は、多数の応募者を同時に選考しているため、不採用通知には返信を期待していない場合がほとんどです。返信をしないことで評価が下がることはまずありません。ただし、今後の関係を大切にしたい企業や、採用担当者とのつながりを残したい場合は、短くても返信を送る方が印象は良くなります。
では、実際に返信する場合、どんなマナーを意識すればよいのでしょうか。返信時のマナーについて、次項より解説します。
不採用メール返信の基本マナー|件名・書き方のポイント

返信を送ると決めたら、気をつけたいのが基本的なビジネスマナーです。感情的な言葉や曖昧な表現は避け、簡潔かつ誠実な文章を心がけましょう。ここでは、返信のタイミングや件名、文章の校正など、最低限押さえておきたいポイントを解説します。
返信のタイミングと件名の書き方
返信のタイミングはメールを受け取ってから24時間以内が理想です。ビジネスシーンでは24時間以内の返信がマナーとされています。翌日が休日の場合は、翌営業日までには送るようにしましょう。
件名は企業側がひと目で内容がわかるよう、簡潔に記載します。たとえば以下のように書くと良いでしょう。
- 件名例1
選考結果のご連絡への返信(氏名)
- 件名例2
選考結果のご連絡ありがとうございます(氏名)
本文は、感謝→一言コメント→結びの流れでまとめ、長文は不要です。3〜5行ほどで十分伝わります。
- 宛名(◯◯株式会社 人事部 ◯◯様)
- 感謝(ご連絡いただきありがとうございます)
- 前向きな一言(貴重な機会をいただき感謝しております)
- 結び(今後のご発展をお祈り申し上げます)
- 署名(名前・連絡先)
型を押さえておけば、どんな状況にも対応できます。
感謝と前向きな姿勢を伝えるのが基本
不採用通知への返信は、単なる形式ではなく、感謝と前向きさを伝えることで、あなたの印象を決定づける機会になります。
たとえば「このたびは面接の機会をいただき、誠にありがとうございました」との一文があるだけで、誠実な印象になります。「面接を通じて、貴社の事業内容や職場の雰囲気を知れ、大変勉強になりました」のように具体的な感想を添えても良いでしょう。形式的なメールではなく、相手に気持ちが伝わりやすくなります。
返信のトーンは「残念」よりも「感謝している」といった前向きな姿勢の意識がポイントです。特に今後同じ業界での転職を考えている場合、この印象の差が将来的に再会したときの印象にも影響します。
避けたほうがいいNG表現
誠実な対応をするつもりでも、表現を誤ると逆効果になることがあります。以下のような表現は避けましょう。
| NG例 | 理由・印象 |
|---|---|
| 「とても残念です」 | 感情的・ネガティブな印象になる |
| 「またチャンスをください」 | 圧が強く、未練がましく感じられる |
| 「次は採用してもらえるよう頑張ります」 | 企業との距離感を誤る可能性あり |
| 「今後ともよろしくお願いします」 | 今後の関係がない前提なら不自然に響く |
返信の目的は再アピールではなく、お礼と区切りです。短くても誠実なトーンを意識すれば、自然で印象のよい返信になります。
では、実際にどんな文面で送ればよいのでしょうか。次では、状況別にそのまま使える返信例文をご紹介します。
不採用メール返信の例文まとめ|シーン別でそのまま使える
不採用メールへの返信は、長文である必要はありません。大切なのは、感謝の気持ちと前向きな姿勢をシンプルに伝えることです。ここでは、状況別にすぐ使える例文をご紹介します。コピペして使えるよう、汎用性の高い文面にしています。
一般的な返信の例文
まず、どの企業にも使いやすい「基本型」です。丁寧ながらも、重すぎない印象を与える文面にしましょう。
件名:選考結果のご連絡への返信(氏名)
◯◯株式会社
人事部 ◯◯様
お世話になっております。
このたびは選考結果のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
今回はご縁がありませんでしたが、 面接を通じて貴社の事業内容や今後の展望について学べて、大変勉強になりました。
貴重なお時間をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。
貴社のさらなるご発展をお祈りいたします。
ポイント
「ご縁がありませんでしたが〜」の一文で気持ちを整理しつつ、学びや感謝を具体的に伝えることで、誠実な印象を残せます。
お世話になった採用担当者・面接官への返信例文
面接時に丁寧な対応をしてくれた、あるいは特に印象の良い担当者だったと感じた場合は、感謝の気持ちをやや「具体的に」伝えてみましょう。
件名:選考結果のご連絡ありがとうございます(氏名)
◯◯株式会社
人事部 ◯◯様
お世話になっております。
このたびは選考結果のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
面接の際は、お忙しい中お時間をいただき、 また丁寧にご説明・ご対応いただきありがとうございました。
貴社での業務内容や風通しの良い社風を伺い、大変魅力を感じました。
今回は残念な結果となりましたが、 貴社の今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。
ポイント
丁寧なご説明やご対応など、面接時の印象を一言添えることで、定型文より人間味のあるお礼メールになります。
転職エージェント経由で応募した場合の返信例文
転職エージェントを通じて応募している場合、結果連絡はエージェント経由で届きます。エージェントとは今後の転職活動でも長く関係が続きます。選考への感謝を伝えることで、担当者に好印象を与え、次の求人紹介も熱心に取り組んでもらえる可能性が高まるでしょう。
件名:◯◯株式会社の選考結果について(氏名)
◯◯エージェント
◯◯様
お世話になっております。
ご連絡いただき、ありがとうございます。
◯◯株式会社の選考結果について承知いたしました。
今回は残念ではありますが、貴重な機会をいただけたことに感謝しております。
引き続き、希望条件に合う求人のご紹介をお願いできれば幸いです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
ポイント
「今後ともよろしくお願いいたします」の一文を入れることで、担当者と良い関係を継続できます。
不採用メールの返信でよくあるお悩み

不採用メールへの返信自体は難しくありませんが「この場合はどうするべき?」と細かいケース対応で迷う方もいるでしょう。ここでは、特にご質問の多い2つのケースについて、対処法を解説します。
「返信不要」と明記されている場合はどうする?
企業から届く不採用メールの中には「本メールへの返信は不要です」と明記されているものがあります。この場合、基本的には返信しなくてOKです。企業側は多くの応募者対応をしているため、返信が来ることを想定していません。
とはいえ、どうしても感謝の気持ちを伝えたい場合は、次のように一言返信するのもマナー違反ではありません。
◯◯株式会社
人事部 ◯◯様
お世話になっております。
選考結果のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。
短い間ではありましたが、選考の機会をいただけたことに感謝いたします。
貴社の今後のご発展をお祈り申し上げます。
ポイント
「返信不要」と書かれていても、あくまで事務処理上の配慮です。感謝の気持ちを伝える返信は、むしろ丁寧な印象を残します。
不採用メール返信時にフィードバックをお願いしてもいい?
「不採用となった理由を知りたい」と思うこともあるかもしれません。しかし、企業に理由を尋ねるのは基本的に避けた方が無難です。企業側は応募者全員に公平な対応をするため、選考理由を個別に伝えないことが一般的です。また、聞き方を間違えると、評価に不満があるように受け取られてしまう可能性もあります。
転職エージェント経由で応募している場合は、転職エージェントを通じて確認するのがおすすめです。エージェントであれば、企業からフィードバックをもらえることもあり、次の選考対策に活かしやすくなります。
フィードバックが得られなくても、選考を通じて得られた気づきや学びは必ずあります。
では、今回の不採用をどう前向きに捉え、次のチャンスにつなげていけばいいでしょうか。次では、前向きに捉えるコツを解説します。
不採用メールを前向きに捉えるコツ

選考終了後に届く「不採用」の知らせは、どんなに覚悟していても心が沈んでしまうものです。しかし、この結果は終わりではなく、次の内定に繋がる通過点として視点を切り替えましょう。ここでは、不採用通知を前向きに受け止め、成功に近づくための考え方を解説します。
落ち込みすぎないための考え方
不採用の連絡を受けたとき、真面目な人ほど「自分に原因があったのでは」と責めてしまいがちです。ですが、採用にはタイミングや社内事情など、自分ではコントロールできない要素も多く関わっています。
たとえば、以下のようなケースも実際にあります。
- 企業の採用方針が途中で変わった
- 募集ポジションが社内異動でなくなった
- 企業が求めるポジションのレベルを上回っていた(オーバースペック)
「不採用=能力不足」ではなく、今回はご縁がなかっただけです。企業との相性やタイミングが合わなかっただけ、と考えましょう。落ち込んだときは、応募書類や面接で頑張った自分を振り返り、ねぎらってあげてください。小さな前進を認めることが、次の行動につながります。
次の選考で活かせるポイント
不採用通知を受けたあとは、感情的になる前に事実ベースで選考を振り返ることが大切です。選考での自身の行動や回答内容を客観的に見直すことで、次の内定につながる具体的な課題点が明確になります。
振り返りのポイントをまとめました。
| チェック項目 | 確認するポイント | 改善のヒント |
|---|---|---|
| 応募書類 | 志望動機や自己PRは企業のニーズに合っていたか? | 企業の事業内容や求める人物像を再確認する |
| 面接対応 | 質問に対して具体的に答えられたか? | 整理して話す練習をする |
| 企業研究 | 面接での逆質問は十分だったか? | 公式サイト・IR情報・SNSで最新情報を収集する |
| 応募先選び | 自分の価値観と合う企業だったか? | 「条件」だけでなく「働き方」や「社風」も見直す |
見直すことで、課題点や自分に合う企業が、少しずつ明確になります。また、応募企業とのやりとりの中で感じた印象をメモしておくと、次の面接準備にも役立ちます。転職活動は、何度かの不採用を経て、自分に合う企業と出会うプロセスです。
まとめ|不採用メールの返信は「誠実さ」と「前向きさ」で印象が変わる
この記事では、不採用メールへの返信について解説しました。
基本的に、不採用通知に返信する必要はありません。とはいえ、丁寧な対応は印象を良くし、次のチャンスにつながることもあります。残念な気持ちを伝えるよりも、感謝と前向きな気持ちを伝えることを意識しましょう。

