仕事を覚えるのが早い人の特徴とコツ|すぐにできる方法を解説

仕事を覚えるのが早い人の特徴とコツ|すぐにできる方法を解説
記事まとめ(要約)

・仕事を覚えるのが早い人には特徴がある

・早く仕事を覚える人が得する3つのこと

・仕事を覚えるのが早い人になるためのコツ

・仕事を早く覚えられないときの対処法

仕事を早く覚えたいのに、なかなか覚えられない

頭が良くないと、仕事は早く覚えられない?

仕事を早く覚えられるようなコツを知りたい

このようなお悩みがある方も多いのではないでしょうか。仕事に慣れないうちは、目の前のことで手一杯になり、余裕がなくなりがちですよね。

実は、仕事を覚えるのが早い人=頭が良い人とは限らず、覚え方のコツが分かっているから覚えが早いこともあります

この記事では、仕事を覚えるのが早い人の特徴覚えるためにすぐできるコツ覚えられないときの対処法について解説します。

最後まで読めば、自分に合う覚え方を見つけ、ストレスを減らして効率的に仕事を習得できるようになります。

本記事のライター:伊藤えま

採用・人事歴10年以上。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)取得済み。採用統括責任者として現場で得てきたリアルな知見を、発信している。

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目次

仕事を覚えるのが早い人の特徴4選

仕事を覚えるのが早い人は一般的に「頭の良い人」とされることが多いようです。しかしながら、頭の良さだけではなく、新しいことを素早く習得するための能力があります。仕事を覚えるのが早い人の特徴には以下のようなものがあります。

  • 優れた傾聴力と質問力
  • 高い観察力
  • 前向きな姿勢
  • メモを工夫している

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

優れた傾聴力と質問力

1つ目の特徴は、優れた傾聴力と質問力があることです。ただ話を聞くのではなく、説明の中から重要なポイントや注意すべき点を的確に把握しています。さらに、説明の中で不明な点があれば、その場で芯を捉えた質問をする能力もあります。要点を押さえた質問により、疑問を解消するために必要な回答が得られるのです。

理解できない点について質問しても、思ったような回答を得られないことがあるのではないでしょうか。それは質問の仕方に問題があるかもしれません。質問に対して「〇〇についての質問?」と返されることがあれば、的を射た質問になっていない可能性があります。一方、仕事を覚えるのが早い人は、適切な質問によって必要な回答をスムーズに得られています。

高い観察力

2つ目の特徴は、高い観察力があることです。先輩や上司など仕事ができる人をよく観察しており、仕事の要領を押さえるのが上手く「なぜ仕事ができるのか」を把握する力に長けています。時間の使い方やタスクの優先度付けなど仕事の進め方を見て、模範にしながら自分でやり方を試しています。

仕事ができる人の手順を観察すると、自分との違いに気づき、より効率良い手順を身につけるきっかけになります。

かつてビジネスの場で言われていた「背中を見て学べ」は、指導や説明をする代わりに経験豊富な人の行動や姿勢を見て学ぶ方法です。現代では、丁寧な育成が求められているため適切ではないとされています。とはいえ、仕事を覚えるのが早い人は、仕事ができる人をよく観察して、真似ることで早い習得を可能にしているのです。

前向きな姿勢

3つ目は、前向きな姿勢での取り組みです。前向きにさまざまな進め方を試すことで、自分に合うやり方を見つけるのが早い傾向があります。ミスを恐れずトライして、失敗しても原因を明確にして素早く次に改善することで、早い段階での成長に繋げています。

前向きに仕事に取り組む姿勢は、周囲の人から評価されやすく、アドバイスをもらいやすい環境も作れるでしょう。「そのやり方より、こっちの方が効率的だよ」といったプラスアルファの指導を受けることで、より早く仕事が覚えられる相乗効果も期待できます。

「仕事を早く覚えたい」との意識が強く挑戦できる人は、仕事を覚えるのが早い傾向にあります。

メモを工夫している

4つめは、メモを工夫していることです。メモしたことをすぐに確認できないと、作業が滞り遅くなることがあります。メモした情報を整理し、必要な情報をすぐに確認できるよう工夫して、業務が円滑に進みやすくしています。

教わった内容をメモすることは一般的ですが、使いやすいよう情報を整理できている人はあまりいません。「メモしたけど、どこに書いたかわからない」と探す時間が手間となり、仕事を覚えるのに時間がかかることもあります。必要な情報をすぐに確認できるよう、自分用にまとめられたマニュアルを作成しておけば、不明点があっても速やかにチェックでき、効率よく仕事を覚えられます。

早く仕事を覚える人が得する3つのこと

早く仕事を覚えられる人だからこそ、得をすることがあります。

  • 精神的な余裕が生まれる
  • 即戦力として期待される
  • 転職市場での市場価値が高まる

それぞれについて詳しく解説します。

精神的な余裕が生まれる

1つ目は、精神的な余裕が生まれることです。誰でも慣れていないうちは、目の前の仕事に手一杯になり、精神的な負担を感じやすくなります。早く仕事を覚えることで慣れている業務へ変わるため、気持ちにゆとりができ、精神的な余裕が生まれます。効率的に進められることで、残業を削減し、プライベートの充実も期待できるでしょう。

転職や異動で業務内容が変わると業務に慣れるまで、手順を確認しながら進めたり、不明点を聞きながら進めたりと、思うように業務が進まないことがあります。身につくまでの時間を早めることで、より早く気持ちにゆとりができるようになります。

業務内容が変わることによる自分への負担を減らす対処法とも言えるでしょう。

即戦力として期待される

2つ目は、職場で即戦力として期待されることです。仕事を覚えるのが早い人は、能力を評価され上司から期待されます。早く仕事に慣れて即戦力として活躍できるため、新たなプロジェクトや専門的な仕事を任される機会も増えるでしょう。人事評価で高く評価され、昇格や昇給も期待できます。

職場で信頼を得ることは、良好な人間関係と円滑なコミュニケーションにも繋がります。日頃から良い人間関係を築いていれば、業務が立て込んだときなど、困った場合に助けてもらいやすくなるのは大きなメリットです。

期待されていることで、モチベーション向上の効果も期待できます。高いモチベーションを持つことで、仕事の質が向上し、業務の効率化や品質の向上に繋がります。

転職市場での市場価値が高まる

得することの3つ目は、転職市場での市場価値の向上です。仕事を早く覚えるスキルは、現在の職場に限らず、どの職場でも求められる能力です。特に中途採用では、急募の求人が多く、即戦力になる人材は多くの会社で必要とされています。市場価値が高まることで、キャリアアップや収入アップなど希望にあう転職が成功しやすくなります

仕事を早く覚えるスキルはアピールしづらいと感じる方もいるかもしれません。「前職では入社後1ヶ月で一通りの業務を習得し、半年後にはOJT指導員を担当しました」といった実績を伝えると説得力が増します。今後のポテンシャルが評価されるため、未経験の職種や業種にも挑戦しやすくなります。

転職でのキャリアチェンジや収入アップが叶いやすいのが特徴です。

仕事を覚えるのが早い人になるための4つのコツ

仕事を早く覚えられるのは「頭の良い人だけ」と思う人もいるかもしれません。しかしながら、以下の覚えるためのコツを実践するだけで無理なく覚えられます。

  • 全体像から把握する
  • メモを整理する
  • 不明点をそのままにしない
  • アウトプットに重点を置く

それぞれのポイントを解説します。

全体像から把握する

一つひとつの業務を覚える前に、まず全体像で流れを把握しましょう。「この業務は何のためにするのか」「どの業務に繋がるのか」を全体の構図で捉えることで、それぞれの業務への理解度が高まります。目的や流れを知ることで、細かい手順も繋がって覚えやすくなります。

たとえば伝票作成では、どの段階で使われるのか、入力したデータが他の書類にも出力されるのかといった具体的な使い方を把握します。その業務が全体の中でどのような役割を担っているかを理解することが大切です。

単なる作業ではなく、次に繋がる作業として記憶に残りやすくなります。

メモを整理する

メモした情報を整理することで、必要な情報を探しやすくなり、業務習得が早まります。メモを取って終わりにするのではなく、見返して活用できるように、見返す全体でまとめるのが大切です。

業務で手順を確認したいとき、書いてある場所を探すだけでタイムロスすることもあります。一方、項目ごとに分けて整理されているメモであれば、素早くチェックできます。

手書きとデジタルを使い分けるのもおすすめです。教わっているときは素早くメモする必要があるため、手書きでのメモが適しています。手書きしたメモをExcelなどデジタルでまとめなおすことで、検索するときに必要な情報に素早くアクセスできる自分用のマニュアルができます。デジタル化しておくと、手順が変更になった場合にも容易に修正が可能です。

不明点をそのままにしない

不明点や曖昧な部分をそのままにしておくと、業務の理解度に差がでることがあります。さらに、業務はひとつで完結せず関連している場合が多いため、全体の理解度が低いままとなるかもしれません。不明な点はその場で解消することで、業務への理解をスムーズに深められ、早い習得に繋がります

積極的な質問は、相手に「前向きに仕事に取り組んでいる」姿勢を伝えることに繋がります。学ぶ意欲が高い人は、周囲も「教えがいがある」と感じ、より多くのことを教えてもらえるようになるのです。結果として、成長の機会が増え、大きな期待を寄せられるメリットが生まれます。

アウトプットに重点を置く

教えてもらっただけでは、マニュアルなどを参考にしないと進められないことも多く、まだ仕事が身についたとは言えません。インプットしたことをアウトプットすることで、記憶の定着が早くなります

ただ聞いただけのインプットは、一旦頭の中に情報を置いているだけで、整理できていません。アウトプットで脳が情報を使うプロセスにすることで、情報が整理されて仕事が覚えられます

他の人に説明をする前提で、話を聞くのも良い方法です。説明をするために「要点はどこか」「どのような流れか」を理解しようと考えながら話を聞くようになり、記憶に残りやすくなります。

教わった作業をすぐやってみることで、新たな不明点が生まれることもあります。教わった直後であれば質問もしやすく、一連の流れで理解できるでしょう。

仕事を早く覚えられないときの対処法3選

新しいことを覚えるのに苦手意識がある方もいるかもしれません。ここでは、覚えられないときの対処法を解説します。

回数をこなす

1つ目は、回数をこなすことです。何度も繰り返し作業すれば、必ず定着します。毎日やる業務は、繰り返す頻度が高く覚えやすいため、優先すると効率的な順番で習得できます。

出来たからといってその日だけで終わらせず、翌日にもう一度繰り返して手を動かしましょう。同じように翌日もできるとは限らず、つまずく部分に気づくきっかけにもなります。

教わる姿勢やタイミングを工夫する

2つ目は、教わる姿勢やタイミングを工夫してみましょう。教わりながら実際に手を動かすのがおすすめです。不明点に気づきやすく、すぐ質問できるため理解しやすくなります。また、質問するタイミングの工夫も大切です。相手が落ち着いたタイミングを狙って質問することで、丁寧な説明を受けやすくなります。

相手が忙しいときに質問をすると、時間に余裕がないことから最低限の説明で済まされてしまうかもしれません。一度尋ねたことを再び聞くのは気が引けるため、曖昧な理解のままになってしまうことも。質問は相手が落ち着いているタイミングを見計らうことで、より丁寧な説明を得やすくなります。

自分の得意な覚え方を見つける

3つ目は、自分の得意な覚え方を見つけることです。人それぞれに覚えやすい方法があり、書いて覚える人や聞いて覚える人、実践で覚える人もいます。自分のタイプによって、覚える方法を選ぶと良いでしょう。

覚え方のタイプは、視覚優位・聴覚優位・言語優位・身体優位の感覚などに分けられます。たとえば、視覚優位であれば見て覚えるタイプのため、表や図を見て覚える方法が適しています。色分けやマーカーなどを使って、メモの重要な箇所を強調すると記憶に残りやすくなるでしょう。

過去を思い出して、どのような方法が記憶に残りやすかったかを振り返ると、得意な覚え方を見つけるきっかけになるかもしれません。

仕事を覚えるのが早い人についてよくある質問や疑問

仕事を覚えるのが早い人について、よくある質問や疑問をまとめました。

仕事を覚えるのが早い人でないと社会人は難しい?

仕事を覚えるのが遅くても劣っているわけではないため心配いりません。仕事により、正確性や丁寧さを優先する場合もあります。時間がかかっても積み重ねたことが結果に繋がります。

仕事を覚えるのが遅いと評価に影響する?

覚えるのが遅いだけで悪い評価になることは、ほぼありません。「覚えるのが遅い上に間違いが多い」「覚えてないのに質問してこない」といった、遅いことに対して何も行動していないと評価に影響することがあります。対処しようとしている姿勢を伝えることが大切です。

仕事を覚えるのが早い人は仕事ができる人?

仕事を覚えるのが早い人は「仕事ができる」と評価されやすくなります。仕事を早く覚えることで、より多くの業務をこなせるだけでなく、より重要な業務も任せられるからです。仕事を早く覚える能力がある人は、仕事ができる人に成長する機会が多くあります。

仕事を覚えるのが早い人と遅い人の違いは?

仕事を覚えるのが早い人と遅い人の違いには、以下のようなものがあります。

  • 考え方
  • 学び方
  • アウトプットの量
  • コミュニケーション力

これらの違いは、日々の意識や行動で身につくため、意識して行動することで覚えるスピードが上がります。

仕事を覚えるのが遅いとき、上司にどう相談したら良い?

「覚えられない」と伝えるだけではなく、改善策を尋ねるようにしましょう。業務を理解しているからこそ、具体的なアドバイスや適切なサポートを受けられる可能性があります。

なかには、自分の仕事が遅いことに気づいていない人もいます。気づいている人と気づいていない人の差は大きく、今後の成長速度に違いがあります。そのため相談により「自分で遅いことをわかっている」として、今後の成長を期待してもらえる場合もあります。

まとめ|仕事を早く覚えるには、コツを把握して実践しよう

この記事では、仕事を覚えるのが早い人について解説しました。

仕事を覚えるのが早い=頭の良い人と思われがちですが、他にも要領よく仕事を身につけるためのコツがあります。やり方を把握して実践することで、無理なく仕事を覚えられるようになります。

早く覚えるためのコツをチェックして、さっそく実践してみましょう!

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