- 資格がなければ「特になし」と書くのが一般的
- 取得予定や勉強中の内容も意欲のアピールに繋がる
- 実務経験や自己PRで採用側の懸念は払拭できる
「履歴書に書く資格がないけど、このまま提出して大丈夫?」
「資格がないと転職では不利?」
「何も書かないとやる気がないと思われそうで不安」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。資格がない場合、書き方がわからずペンが止まってしまう人は多いものです。
間違った書き方やマナー違反は、書類選考でマイナス評価の原因になりかねません。もし、正しいルールを知らないまま作成してしまうと、志望度が低いと判断されてしまう可能性があります。
この記事では、書ける資格がないときの正しい記入法や、別の項目でアピールするための具体的なコツを解説します。最後まで読めば、迷いなく履歴書を完成させて、書類選考の突破に大きく近づくでしょう。

- 採用・人事歴10年以上
- 中途採用で900名以上を選考
- 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
- 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
- 社員のキャリア相談を多数経験
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
「履歴書に資格がないと不利?」と悩む方へ|採用側の本音

「履歴書に書ける資格がない」と、書類選考で落とされるのではないかと不安になる人もいるでしょう。ですが、結論から言うと、資格の有無だけで合否が決まることはありません。採用担当者が履歴書で確認したいのは、今のあなたに何ができるかという点です。
まずは、企業が資格欄をどう見ているのか確認しましょう。
履歴書の資格欄がなしでも問題ない
履歴書に資格を書くことは義務ではなく、空欄や「なし」と記載してもルールに触れることはありません。
そもそも履歴書は、これまでの経歴やスキルを伝えるためのツールです。資格はあくまでその一部に過ぎず、持っていないだけで評価がマイナスになることはありません。
一方、絶対に避けるべきなのは、自分を良く見せようとして嘘の資格を書く虚偽記載です。持っていない資格を書いたり、有効期限が切れたものを載せたりするのは虚偽となり、入社後に大きなトラブルを招く可能性があります。
資格がない場合は、ありのままを正直に記載しましょう。無理に取り繕う必要はありません。自己PRや志望動機など他の項目で、あなたの強みを十分に伝えることが可能です。
企業が履歴書の資格欄で実際に見ているポイント
企業は資格そのものよりもその資格が、実務スキルの客観的な裏付けになるかをチェックしています。20代後半以降の転職では即戦力が求められるため、言葉だけでなく、スキルの高さを証明できる根拠があるかを確認したい意図があります。
たとえば、単に「パソコンが得意です」と伝えるだけでは、具体的なレベルが採用担当者に見えてきません。MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)など資格の記載で、Excelなどのソフトを問題なく操作できるスキルの証拠となります。
とはいえ、転職市場において実績の裏付けができるのは資格だけではありません。これまでの職務経歴を具体的に書くことこそが、強いスキルの証明になります。「営業事務として月100件の請求書をミスなく発行した」といった実績は、資格以上の評価につながります。
資格があればプラスに働きますが、ない場合も仕事の成果で補うことが可能です。自分の経験を振り返り、数字やエピソードで「何ができるか」を整理しましょう。
実は書けるものもある|履歴書に書ける資格・スキル一覧

「書けるものがない」と思っていても、一般的な免許や学んだ経験がアピールになるケースがあります。まずは、履歴書に記載して良い範囲を正しく理解しましょう。
履歴書に書いてOKな資格・免許一覧
履歴書には、公的な免許だけでなく、業務に関わる民間資格も幅広く記載できます。自分では「持っていて当たり前」と思っている免許が、実は採用担当者にとって貴重な判断材料になることもあります。
| カテゴリ | 資格・免許例 |
|---|---|
| 運転免許 | 普通自動車第一種運転免許(AT/MT) |
| 普通自動二輪車免許/大型自動二輪車免許 | |
| 大型自動車免許 | |
| 第二種運転免許(バス・タクシー等) | |
| 語学系資格 | TOEIC/TOEFL/英検 |
| 中国語検定(HSK) | |
| 韓国語能力試験(TOPIK) | |
| ビジネス英会話関連資格 | |
| 事務系資格 | ファイナンシャル・プランナー(FP1〜3級) |
| 日商簿記(1〜3級) | |
| 秘書検定 | |
| サービス接遇検定 | |
| ビジネスマナー検定 | |
| 医療事務関連資格 | |
| 登録販売者 | |
| IT系資格 | MOS(Word/Excel/PowerPoint) |
| ITパスポート | |
| Webデザイン関連資格 | |
| Google Workspace(Docs/Sheets/Slides) |
見落としがちなのが普通自動車免許です。営業職でなくても、取得しているのであれば身分証明として必ず記載するようにしましょう。また、事務職を目指すなら、MOSなどのパソコンスキルを証明する資格は武器になります。
事務職で役立つ資格一覧は、こちらの記事でも解説しています。
>> 事務職への転職に有利な資格8選|未経験でも役立つおすすめ資格
資格っぽいけど履歴書に書いていいか迷うものの判断基準
通信講座の修了証や社内独自の認定資格、オンライン学習を履歴書に書くかは、客観的な価値があるかで判断します。基本的には、応募先の業務に役立つ知識であれば、補足などして積極的に伝えましょう。
具体的には、以下の3つのポイントを基準に、記載する価値があるかを検討します。
- 業務内容に関連する知識が得られるか
- 第三者がスキルの高さを客観的に判断できるか
- 取得のために一定の学習期間を要したものか
これらを満たすものであれば、向上心の証明として記載する価値があります。一方、有効期限が切れた資格をそのまま載せるのは、事実と異なるため控えなければなりません。
自分の強みを補強する材料になるかを基準に、書くかどうかを判断しましょう。
資格を勉強中・取得予定の場合、履歴書に書いてもいい?
現在取得を目指して学習している資格があるなら、ぜひ履歴書の資格欄に書きましょう。結果が出る前であっても、目標に向かって努力している姿勢は、採用側にとって魅力的な判断材料になります。
記載例
〇〇検定2級 取得に向けて勉強中(20XX年X月受験予定)
このように、取得予定時期の明記で、計画的にスキルアップに取り組んでいることが伝わります。未経験の職種へ挑戦する場合、知識やスキルを補おうとする前向きな姿勢は高く評価されるでしょう。
資格がない場合でも、勉強中であれば、積極的に書いてアピールしましょう。
>> 履歴書へのパソコンスキルの書き方|初心者・資格なし向け例文付き
資格がない場合、履歴書の資格欄はどう書けばいい?
資格がひとつもないとき、欄を空白のまま提出するのはマナーとして適切ではありません。正しい書き方を知ることで、配慮が行き届いた人物であることを印象づけられます。
【記入例あり】資格がない場合の履歴書・資格欄の書き方

資格がない場合は、資格欄の1行目に「特になし」と記載するのが正しい書き方です。空欄のまま提出するのは避けましょう。採用担当者は、書き忘れているのか資格を持っていないのかの判断ができなくなります。
資格がない場合の記載例
免許・資格 特になし
履歴書はすべての項目を埋めるのが基本であり、「特になし」と書くことで、書き忘れではなく資格を持っていない、との意思表示になります。なお、「以上」などの締めの言葉は記載不要です。シンプルに1行だけ記入し、枠内の余白を整えましょう。
「特になし」「なし」の書き方はOK?
「特になし」の表記は、転職活動において最も一般的で間違いのない表現です。「なし」とだけ書くよりも丁寧な印象を与えられるため、「特になし」と記載しましょう。
資格がないことをマイナスに捉え、無理に趣味など関係ない情報を詰め込む必要はありません。ルールに従うことで、わかりやすい書類に仕上げられます。
資格がなくても転職成功を目指すために今できること

資格がない場合は、これまでの実務経験やポテンシャルを最大限に伝える工夫をしましょう。書類全体の完成度を高めることで、書類選考の通過率は飛躍的に向上します。
職務経歴で差をつける
資格がないことを補う要素は、現場で積み上げてきた具体的な実績です。職務経歴書では、自分が担当した業務の成果を数字やエピソードを交えて具体化します。
自分の実績を客観的な強みとして伝えるために、以下の要素を意識して書き出してみましょう。
- 過去の目標達成率や具体的な数字
- 業務効率化のために提案した内容
- チーム内で果たした役割と貢献度
職務経歴書の記載例
- 営業部門の契約書作成およびデータ入力
従来、部署内で月10件ほど発生していた入力ミスをゼロにするため、チェックリストを作成。確認作業をルーチン化したところ、半年間ミスゼロを継続し、部署全体の作業効率を10%向上させました。
採用側は「入社後に自社の課題を解決してくれるか」を見ています。資格がなくても、実務での成功体験を伝えられれば信頼は得られます。経験を整理して記載し、即戦力としての価値を証明しましょう。
自己PR・志望動機で補うテクニック
自己PRでは、資格に代わる自分の強みを応募企業のニーズに結び付けて伝えましょう。これにより、学習意欲やスキルを別の方法でアピールできます。
たとえば、事務職を志望しているなら、正確な作業能力や先回りしたサポート力を過去のエピソードから書きましょう。また、なぜその企業でなければならないのかの一貫した志望動機は、資格がないことを補う大きな魅力となります。
筋の通った構成で熱意を伝えられれば、意欲と能力の高さを証明できます。
採用担当者の心をつかむ職務経歴書のポイントはこちらの記事で解説しています。
>> 転職を成功させる職務経歴書の書き方|見本・NG例付きで解説
履歴書・職務経歴書の見直しチェックリスト
提出前に、以下のポイントを見直しましょう。細かい部分への配慮が、仕事に対する丁寧さの証明になります。
- 資格欄が空欄になっておらず「特になし」と書かれているか
- 職務経歴に具体的な成果や数字が含まれているか
- 自己PRの内容が応募先の求める人物像に合っているか
- 全体を通して誤字脱字がなく、レイアウトが整っているか
これらをチェックして、書類の信頼性を高めましょう。丁寧に作られた書類は、どんな資格よりもあなたの誠実さを伝えます。
資格がない人ほど転職エージェントを使うべき理由
資格がない不安を抱えているときこそ、プロのアドバイザーによる客観的な視点を取り入れるのがおすすめです。エージェントは、企業の採用背景に基づいた、評価されるポイントを熟知しているためです。
自分の経歴の中から、資格に代わる強みを見つけ、書類の書き方について具体的なアドバイスをもらえます。また、人柄を重視する非公開求人を紹介してもらえることもあるため、一人で進めるよりチャンスも広がるかもしれません。
プロの添削を受けることで、不安を自信に変え、効率的に転職活動を進められるようになります。一人で抱え込まず、転職エージェントを賢く活用すれば、理想の内定に近づけます。
>> 女性におすすめの転職エージェント9選|年代別・目的別に徹底比較
履歴書に書く資格がない人のよくある疑問Q&A
履歴書に書く資格がない人のよくある質問をまとめました。
- 面接で資格がないことを突っ込まれる?
-
資格が必須の専門職でない限り、資格がないこと自体を指摘されるケースはほとんどありません。面接で見られているのは、資格の有無ではなく、これまでの経験や仕事への取り組み姿勢です。
資格がない場合でも、実務で工夫した点や学ぶ姿勢を具体的に伝えられれば、マイナス評価になることはありません。
- 未経験職種の場合、資格はどこまで重要?
-
未経験職種の転職でも、資格が必須条件とされているケースは多くありません。
企業が重視するのは、基礎的なビジネススキルや成長意欲、業務理解への姿勢です。資格がなくても、勉強中の内容や前職の経験をどう活かせるかを説明できれば、十分に評価されます。
まとめ|履歴書に書ける資格がなくても、転職は成功できる
この記事では、履歴書に書ける資格がない場合の正しい書き方や、採用側の本音について解説しました。
履歴書の資格欄は「特になし」と記載するのが一般的で、それだけで評価が下がることはありません。実務経験や自己PRを充実させることで、資格の不足は十分に挽回できるといえます。
資格がないことを引け目に感じる必要はありませんので、今ある経験を最大限に伝える工夫をしましょう。採用担当者は、あなたの過去より、これからの可能性をより深く見ています。
※本記事に使用しているアイキャッチ画像は、GeminiのAIサービスにより生成された画像を含みます。

