- 事務職への転職は資格の掛け合わせが差別化戦略
- 未経験から安定収入を狙うならMOSと日商簿記が王道
- 30代は「前職のキャリア×新しい資格」の自己PRで内定率がUP
「未経験から事務職に転職したいけれど、資格がないと書類選考すら通らないのでは?」と悩んでいませんか。人気が高く倍率も厳しい事務職への転職、周りのライバルがみんな優秀に見えて焦ってしまいますよね。
結論から言うと、ただ資格を1つ取るだけでは不十分で、これからの時代は資格の「掛け合わせ」が成功への突破口になります。
この記事では、最新の採用トレンドを踏まえ、未経験から採用を勝ち取るための一生使える資格8選と、注意点をわかりやすく解説します。
この記事を最後まで読めば、本当にアピールできる武器が手に入り、未経験からでも自信を持って安定収入が得られる事務職への転職へ近づくでしょう。

- 採用・人事歴10年以上
- 中途採用で900名以上を選考
- 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
- 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
事務職への転職で有利になる資格一覧
事務職の転職で評価されやすい資格をまとめました。
| 資格 | 内容 |
|---|---|
| MOS | Microsoft Officeの操作スキル |
| ITパスポート | ITに関する基礎的な知識をカバー |
| 秘書検定 | 社会人の常識やマナー |
| ビジネス文書検定 | 文書作成に必要な知識とスキル |
| 情報セキュリティマネジメント | 情報セキュリティ確保のための基本的スキル |
| TOEIC | 英語でのコミュニケーション能力 |
| 日商簿記 | 経理・財務の基本スキル |
| ファイナンシャルプランナー | お金の幅広い知識 |
【未経験向け】転職での事務職おすすめ資格5選

事務職へ転職するときにおすすめの資格を紹介します。
| おすすめ度 | 難易度 | 活かせる場面 | |
|---|---|---|---|
| MOS | ★★★★★ | ★★★☆☆ | Excel・Word・PowerPointでの作業 |
| 秘書検定2級 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | 社内外の対応や文書作成 |
| ITパスポート | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | IT企業での一般事務や営業事務 |
| 情報セキュリティマネジメント | ★★★☆☆ | ★★★★★ | 個人情報を扱う事務職 |
| ビジネス文書検定2級 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ビジネス文書やメール作成 |
それぞれの資格について詳しく解説します。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOSは、Microsoft Office(Word、Excelなど)のスキルを証明する資格で、多くの企業で役立ちます。試験には「一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)」と「上級レベル(エキスパート)」の2つの難易度があります。
未経験の人は、まず一般レベルのExcelから挑戦するのがおすすめです。テキストや問題集を活用し、独学でも十分に合格可能です。
- 経験者:約40時間
- 初心者:約80時間
>> MOS資格に合格する勉強時間は?無理なく効率的にできる勉強方法
ITパスポート
ITに関する基礎的な知識を証明できる国家資格で、ITに関する試験の中では、入門レベルの位置づけです。単なるPCの知識だけではなく、ビジネス全般に役立つ幅広い知識を学べます。独学でも目指せる資格です。
約180時間
秘書検定
ビジネスマナーが身についていることを証明できる資格で、難易度は3級・2級・準1級・1級の4段階です。
転職に有利になるのは2級からとされているので、まずは2級の取得を目指しましょう。独学でも十分に合格可能です。
約20~70時間
ビジネス文書検定
社内外の文書を作成するためのスキルやマナーを証明できる資格で、ビジネス文書の基礎を身につけられるため、書類作成が多い事務職で役に立ちます。
難易度別に3級・2級・1級の3段階となり、転職では2級以上が有利になるとされています。独学でも十分に合格可能です。
約50~70時間
情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメントは、組織の情報セキュリティを確保するための基本的なスキルを認定する国家資格です。
サイバー攻撃など複雑化している今、情報セキュリティはますます重要になっています。そのため、社員一人ひとりがセキュリティ知識を持つことが評価されやすくなりました。この資格は、独学でも合格が可能です。
約200時間
【専門スキル】転職での事務職おすすめ資格3選
英語を使用する職場や、専門的な知識が求められる職種で評価される資格を紹介します。
| おすすめ度 | 難易度 | 活かせる場面 | |
|---|---|---|---|
| TOEIC | ★★★★★ | ー | 英語圏とのやり取りが多い企業 |
| 日商簿記2級 | ★★★★★ | ★★★★★ | 経理や営業事務 |
| ファイナンシャルプランナー | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 経理・総務事務 |
TOEIC
英語でのコミュニケーション能力を測るための試験でグローバル化が進んでいる今、注目されています。試験結果は合否ではなく、スコアでの結果となり、スコアを昇進や昇格の基準にしている企業もあります。
600点以上が履歴書に記載できる目安ですが、英語を使う職場ではさらに高いスコアを求められます。有利になるスコアは700点以上とされています。
独学でTOEICのスコアを伸ばすことが可能です。
日商簿記2級
日商簿記は、企業の規模や業種を問わず、経営や財政状況を明らかにして管理するスキルを証明する資格です。経理事務や会計事務で、実用的で役に立つ知識を身につけられます。難易度ごとに3級・2級・1級の3段階です。
履歴書には3級から書けるとされていますが、経理などの専門とする分野では2級以上を目指しましょう。2級は独学でも合格可能な資格です。
- 簿記3級取得者:約250~350時間
- 初心者:約400~500時間
いきなり2級を目指すのが不安な人は、まずは経理の基礎がしっかり身につく3級からスタートするのがおすすめです。「初心者でも一発合格できる勉強法は?」「独学だと何時間くらいかかる?」と気になった人は、以下の記事を参考にしてください。
>> 簿記3級が難しいと感じる人へ|落ちる原因と一発合格する勉強法
ファイナンシャルプランナー(FP)
ファイナンシャルプランナーは、税金や不動産、保険などお金に関する知識が身につく資格です。金融系の企業では、知識が業務に直結して役に立ちます。社会保険などの知識も問われるため金融系以外の企業でも活躍するシーンが多くみられます。
ファイナンシャル・プランニング技能検定は3級・2級・1級の3段階で、2級を取得していると転職活動で有利となるのが一般的です。独学でも合格可能な資格です。
約150~300時間
>> 独学でファイナンシャルプランナー2級に初回合格できた方法
>> ファイナンシャルプランナー資格3級に独学合格できたコツ
事務職の転職で採用率を跳ね上げる!最新の資格掛け合わせパターン

未経験から事務職への転職を成功させるには、資格を単体ではなく「掛け合わせて」アピールするのが効果的です。現在の転職市場では単一スキルの人材は飽和していますが、異なる2つの強みを持つ人材は即戦力として市場価値が急上昇するためです。
目指す職種に合わせて、以下のような掛け合わせが強力な武器になります。
- 経理・一般事務:日商簿記 × MOSエキスパート
-
「会計知識×高度なExcel操作」で、データ処理を一瞬で効率化できる人材として重宝される
- 営業事務:ITパスポート × MOSエキスパート
-
「IT知識×事務」で、AIやクラウドツールを活用した業務の自動化を提案できる次世代の事務職として評価を獲得
相乗効果の高い資格を正しく組み合わせることが、未経験からでも選考を突破し、安定収入を掴むための最大の差別化戦略です。
事務職の仕事内容

事務職の仕事内容は多岐にわたり、職種によっても違いがあります。事務職の主な仕事内容は以下のようなものがあります。
- データ入力
- 書類作成
- 電話・メール対応
- 来客対応
- 備品管理
一見すると誰にでもできる作業と思われがちですが、それぞれの業務には効率性と正確性が求められます。
>> 営業事務と一般事務の違いを比較!年収・向き不向きの全てがわかる
>> 人事事務とは何か|仕事内容・キャリア・向いている人を徹底解説
事務職への転職に資格は必要?

事務職には資格が不要です。とはいえ、資格により有利に転職を進められるケースがあります。取得していることで、一定の知識やスキルを身につけていることの証明になるからです。
採用選考では、多くの応募者の中から採用担当者が誰を選ぶか比較検討します。その際、資格は「この人は必要な知識・スキルを持っている」との根拠となり、アピールに信頼性をもたせます。
特に、人気の高い事務職は応募者が多く、競争率が高くなる傾向にあります。そこで資格を持っていると、他の応募者との差別化につながり、評価が一段と高まるでしょう。
>> 未経験から事務に転職するのは難しい?成功のポイントを解説
事務職に資格がなくても転職できるケース

先に述べた通り、事務職に必須の資格はありません。そのため、資格がなくても未経験で転職できるケースは多くあります。
なぜなら、事務職では資格以外にも、以下のようなスキルや人柄が重視されるからです。
- コミュニケーションスキル
- 正確性
- タイピングスピード
- マルチタスク力
これらのスキルを具体的な実績やエピソードとともにアピールすることで、採用担当者からの評価が高まり、内定に一歩近づけます。
未経験から事務職へ転職!資格取得のメリット・デメリット

事務職の資格を取得するのにはメリットとデメリットがあります。
メリット
- スキルや知識の証拠になる
-
資格があるとスキルや知識があると証明できます。実務経験のみの場合には、知識が偏っているケースがありますが、資格を取得していることで、くまなく知識があるとわかります。
- スキルアップに努める姿勢をアピールできる
-
資格があるとスキルアップに努めている姿勢を伝えられます。事務職は必須資格がないことが多いため、資格があることで自主的に学ぶ姿勢があると判断されて、評価につながるでしょう。
- 未経験でも実務経験の不足をカバーできる
-
未経験で事務職への転職を希望するとき、実務経験の不足を補うのが資格です。未経験での転職にチャレンジするときには、資格は強い味方です。
- 評価や給与アップにつながる可能性がある
-
転職だけでなく、職場での評価や給与アップにつながる可能性があります。資格の取得を昇進や昇格の条件にしている企業も多くあり、客観的に評価されやすいのが資格です。
デメリット
- 費用と時間がかかる
-
資格を取得するには、当然ながら費用と時間がかかります。自分のスケジュールや予算にあわせて、無理のない範囲で資格の種類や勉強方法(独学かスクールかなど)を選びましょう。
事務職への転職で失敗しない資格取得の注意点

資格の取得を目指すときに注意する点があります。
マイナーすぎる資格は避ける
取得する資格を選ぶときは、マイナーすぎる資格は避けましょう。認知度が低い資格を取得しても、面接担当者や採用担当者が知らない資格では評価に繋がりません。
せっかく貴重な時間とお金を使って資格を取るなら、無駄にしたくないですよね。資格選びは「どれだけ世間に知られていて、評価されやすいか」を基準に慎重に選びましょう。
資格取得を目的にしない
転職のための資格取得を目指しているのに、いつの間にか資格を取ること自体が目的になってしまうことがあります。
資格取得が目的になると、資格を取得した後は達成感から満足してしまい、転職活動のモチベーションが下がってしまうことがあります。資格は転職やキャリアアップ、自己成長など目的を叶えるための「手段」です。
勤務先で使える資格を目指す
希望する業種や職種で、役に立つ資格の取得を目指しましょう。業務につながる資格だからこそ、転職活動で評価されます。
企業研究や職種の仕事内容をリサーチして、実務に使える資格を選ぶのがコツです。
30代で未経験から事務職への転職を成功させるための注意点

30代未経験からの事務職転職では、資格取得だけでなく、「前職の経験×新しい資格」の掛け算での自己PRが必須です。20代のポテンシャル採用とは異なり、30代にはこれまでの社会人経験を活かした即戦力性が求められるためです。
たとえば、以下のようなキャリアの紐付けが武器になります。
- 接客業の経験 × MOS
-
高いコミュニケーション力にPCスキルを掛け合わせ、営業事務の即戦力としてアピール
- 営業職の経験 × 簿記
-
数字の管理能力や折衝力に会計知識を加え、経営を支える総務・経理としてアピール
採用担当者が求めるのは、前職の経験に資格が加わることで生まれる「貢献できる証明」に他なりません。過去のキャリアを活かしつつ、資格を武器として合わせることが成功のコツです。
>> 30代女性の転職は厳しい?失敗しない6つのポイントと成功のコツ
事務職へ転職するなら教育訓練給付制度で賢く資格取得
資格取得には教育訓練給付制度を利用するのがおすすめです。
この制度は雇用保険の仕組みで、一定の条件を満たしていれば、ハローワークから受講費用の一部を給付金として受け取れます。費用負担を減らせるため、より気軽に資格取得にチャレンジできます。
対象となる講座には、MOSやITパスポートなど事務職におすすめな講座が多くあります。
事務職の転職・資格取得のよくある疑問Q&A
事務職の資格についてよくある質問をまとめました。
- 事務職は未経験で資格なしでも転職できる?
-
事務職では必須資格はありませんので、資格がなくても転職が可能です。ただし、事務職は人気があり応募者が多いため、未経験での転職は簡単ではありません。他の応募者と差をつけるために資格の取得はおすすめです。
- 事務職未経験の場合には、転職エージェントと転職サイトどっちがいい?
-
未経験で挑戦する場合には、転職エージェントと転職サイトの両方を活用することをおすすめします。転職活動をどのように進めたいか、考え方によりどちらが良いかは異なります。多くの場合は、両方の併用でそれぞれのメリットを最大限に活かせます。
- 事務職に必要なスキルは資格以外に何がある?
-
ポータブルスキルと呼ばれる異業種でも持ち運び可能な汎用的なスキルは、事務職でも評価されます。具体的には以下のようなものがあります。
- ビジネスマナー
- パソコンスキル
- コミュニケーション力
- 正確性
- スケジュール管理力
- 臨機応変な対応力
- 資格は転職前に取るべき?入社後でもいい?
-
資格の効果を最大限発揮するためには「転職前」がおすすめです。勉強中だと、現段階でどのくらいのスキルが身についているのかわからず、スキルの評価はしづらくなります。
まとめ
この記事では、事務職の転職における資格について解説しました。
事務職では必須資格がないからこそ、資格が他の応募者との差別化につながり、採用担当者から高評価が得やすくなります。事務職の求人で評価されやすい資格を知り、自分に合う資格を選ぶことが大切です。
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