・MOSスペシャリストの勉強時間は初心者が40〜80時間、経験者は20〜40時間が目安
・スペシャリストからエキスパートに挑戦する場合は、40〜60時間程度
・初心者がいきなりエキスパートに挑戦する場合は、80〜100時間以上
・MOSの勉強時間を短縮して効率化する方法(効率化する方法)

MOSを取得するのに、どのくらい時間がかかる?



1日1〜2時間勉強すると、かかる期間はどのくらい?



隙間時間で勉強できる、効率的な方法が知りたい
このような疑問はありませんか?
社会人が資格の勉強をする場合、仕事終わりや休日に勉強することが多く、少しでも効率的に学習を進めたいですよね。
MOSに合格するために必要な勉強時間は、受験するレベル(スペシャリスト・エキスパート)の違いや、初心者や経験者により異なります。
この記事では、状況別に合格するための必要な勉強時間や勉強時間を短縮して効率化する方法について詳しく解説します。
最後まで読めば、あなたに合う勉強の進め方がわかり、最短で合格できるでしょう。
本記事のライター:伊藤えま
採用・人事歴10年以上。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)取得済み。採用統括責任者として現場で得てきたリアルな知見を、発信している。
Microsoft Office Specialist PowerPoint 2002 合格
Microsoft Office Specialist Word 2002 Expert 合格
Microsoft Office Specialist Excel 2002 Expert 合格
MOSはどのような資格?


マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)はMicrosoft Office製品の知識や操作スキルを証明する資格です。Word・ExcelなどOfficeソフト別に科目がわかれており、難易度はスペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級レベル)の2つがあります。
認知度が高いことから、学生・社会人を問わず人気のある資格です。Officeソフトを使用している企業は多く、就職・転職では他の応募者と差をつけられます。
MOS資格は恥ずかしい?役に立たない?取得する3つのメリット


MOSは認知度が高く人気がある資格です。しかしながら「恥ずかしい」「役に立たない」と言われることがあります。このように言われる原因は、MOSは専門性が低く、Officeソフトは使えて当たり前との認識からくる誤解です。
Officeソフトを使用する機会が多い人であっても、たいていは知識や操作スキルには偏りがあります。一方、資格を取得することで網羅的なスキルを客観的に証明できます。
MOSはビジネスパーソンにとって、多くのメリットがあります。
- 体系的なスキルが身につく
- キャリアの選択肢が広がる
- 転職でスキル証明の根拠になる
ここでは、MOSの取得で得られるメリットについて解説します。
体系的なスキルが身につく
資格取得の過程で、これまで知らなかった機能や操作(ショートカットキーなど)を学べます。自己流の知識やスキルに+αされることで、さらに効率的に業務を進められるようになります。
キャリアの選択肢が広がる
MOSを取得すると、転職先の選択肢が広がります。事務職や営業職ではOfficeソフトの操作スキルが応募条件になっていることも多く、MOSで有利に選考を進められるでしょう。
特に、未経験の職種に挑戦する場合に資格は大きな武器になり、選考通過率の向上も期待できます。
転職でスキル証明の根拠になる
転職において、資格はあなたのスキルを証明する客観的な根拠になります。
独学でスキルを身につけた場合は「〇〇ソフトを使える」と説明するしかありません。一方、資格があることでスキルが第三者によって正式に認められていることになります。
面接官が能力を明確に判断できるため、他の応募者との差別化につながります。
MOS資格に合格するための必要な勉強時間


MOSに合格するために必要な勉強時間は、初心者と経験者、試験の難易度の違い(スペシャリスト・エキスパート)により異なります。ここでは、それぞれに必要な勉強時間の目安を解説します。
初心者の場合(スペシャリスト)
初心者がスペシャリストに合格するための必要な勉強時間は40〜80時間が目安です。
基本操作から学ぶ必要があるため、ある程度まとまった時間が必要になります。1日1〜2時間の学習で、1〜2ヶ月程度の期間がかかります。
経験者の場合(スペシャリスト)
経験者がスペシャリストの合格を目指す場合の勉強時間は、20〜40時間が目安です。
普段の業務で使用している方など、基本操作は身についているため、合格に向けて不足している知識やスキルの確認をメインに進めます。1日1〜2時間の学習で、1ヶ月程度の期間で合格を目指せます。
スペシャリスト・エキスパートの違い
スペシャリストに合格してからエキスパートを受験するのか、もしくはエキスパートから受験するのかで勉強時間は異なります。
スペシャリストを取得してからエキスパートを受験する場合、勉強時間は40〜60時間が目安です。一方、初心者がいきなりエキスパートに挑戦する場合は、80〜100時間以上が目安となります。
スペシャリストと比べてエキスパートは難易度が高いため、より多くの勉強時間が必要です。たとえば、Excelのエキスパートでは、ピボットテーブルやマクロ、高度な関数の知識とスキルが求められ、より高度な能力を試されます。
MOSの勉強時間を短縮して効率化する方法


時間が限られたビジネスパーソンにとって、資格取得にはいかに効率よく学習を進めるかが不可欠です。ここでは、独学とスクールそれぞれで効率的に進めるポイントを解説します。
独学
独学は、自分のペースで進められるため、ある程度の経験がある方が短期集中で合格を目指す場合におすすめです。
効率よく進めるためには、テキストと問題集を買って、なるべく多くの問題を演習しましょう。独学用の本は、出版社により内容やレイアウトが異なるため、あなたに合ったものを選んでください。
学習を進めるときは、インプットしたらすぐにパソコンを操作しアウトプットで定着させることが大切です。すべてテキストを読んでからPCを操作するのではなく、ひとつ学んだらすぐPCで実践を繰り返しましょう。
スクール
スクールは効率的に学習して合格できるようカリキュラムが組まれています。そのため、初心者や操作に自信がない方でも安心です。学習していて不明な点がある場合も、講師にその場で直接質問できるため、スムーズに学習が進められます。
また、多くのスクールでは試験会場も兼ねているため、慣れた環境で試験を受けられ、緊張することなく試験を受けられます。
MOSがおすすめな人・おすすめしない人


MOSの資格取得について、おすすめな人とおすすめしない人がいます。
MOSがおすすめな人
MOSの取得をおすすめするのは、下記のような人です。
- PC初心者でPCを使う職種に転職したい人
- スキルを客観的に証明したい人
- 知識とスキルを網羅して身につけたい人
資格を取得する過程で役立つ知識やスキルが身につき、能力の客観的な証明になります。
MOS資格を取得しない方がいい人
一方、下記のような人は、MOSを取得しても、利用価値が低くメリットを享受しにくいかもしれません。
- ITの専門職種を目指す人
- Officeソフトを使うことがない人
特に、エンジニアやプログラマーなどITの専門職種を目指す場合、MOSよりも専門性の高い資格が評価されやすい傾向にあります。たとえば、基本情報技術者試験やPHP技術者認定試験のように、より高度な知識やスキルを証明できる資格を検討しましょう。
転職でMOS資格を効果的にアピールする方法


資格を持っているだけでは、転職でアピールはできません。ここでは、MOS資格を効果的にアピールする方法を解説します。
履歴書に正式名称で記載する
履歴書に資格欄があるので、取得年月と資格名を記載しましょう。資格を書類選考の段階でアピールできます。
認定証に記載の年月と正式名を記載します。科目とレベル、バージョンも忘れないようにしましょう。
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何ができるかを伝える
面接では「資格を持っている」事実を伝えるだけでなく「その知識やスキルを使って何ができるか」を具体的に話すことが重要です。
「資格を持っています」と言うだけでは、面接官は能力を正しく評価できません。応募先企業でどのように貢献できるかを具体的に伝えることで、高い評価につながります。
「Excelのマクロを利用して効率的にデータの集計作業ができます」など、できるだけ具体的に伝えて、資格を有効活用しましょう。
MOSのよくある疑問や質問
MOSについてよくある疑問や質問をまとめました。
- MOSの資格勉強はMacBookでも良い?
-
MOSの資格勉強はWindowsのOSを搭載したPCで進めるのが確実です。試験はWindows版のMicrosoft Officeを対象にしているため、効率を重視して学習できます。
- MOSは国家資格ですか?
-
MOSは国家資格ではありません。マイクロソフト社が主催する民間資格であり、世界共通の国際資格です。
まとめ|MOS資格の勉強は時間を短縮するため効率的に進めよう
この記事では、MOSの勉強時間について解説しました。
合格に必要な勉強時間は、初心者と経験者、試験の難易度の違いにより異なります。ビジネスパーソンが資格取得を目指す場合、いかに効率よく学習を進めるかが鍵となります。
スクールでは、過去問題および模擬試験による試験対策をしており、効果的に合格を目指せます。隙間時間でムダなく学習を進めたい方は、まずは無料体験レッスンから初めてみましょう。

