面接での言葉遣いに自信が持てなくて、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
緊張してしまって、うまく話せないのではと気がかりですよね。

緊張して、上手く話せるか不安……
面接で良い印象を与えるためには、正しい言葉遣いがとても重要です。言葉遣いを間違えると、それだけで面接に落ちる可能性もあります。
この記事では、面接での言葉遣いに自信がない方向けに、言葉遣いのポイントと、間違えやすい言葉遣いの言い換え例について解説します。
正しい言葉遣いをマスターして、面接での印象を良くしましょう。
面接で言葉遣いが悪いと落ちる?


面接で言葉遣いが悪いと選考に影響し、結果として不採用となるケースがあります。
ビジネスマナーとして言葉遣いは、重要視されています。
社外の人と会話するときに、正しい言葉遣いができていないと、人としてマナーを疑われるだけではありません。社員教育ができてないとして、会社として信用を失う恐れがあります。
そのため、面接担当者は「この人を採用しても大丈夫か」という視点で、話し方もチェックしているのです。
面接での言葉遣いは敬語についての理解がカギ
面接で正しい言葉遣いをするためには、敬語についての理解が重要です。
敬語には大きくわけて「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」の3種類があります。
ここでは違いを理解しておきましょう。
尊敬語
相手もしくは第三者の動作・ものごと・状態について話すときに使います。
「いらっしゃる」「おっしゃる」「御社」「お忙しい」などが尊敬語です。
謙譲語
自分から相手や第三者に向けて行う行為、ものごとについて話すときに使う敬語です。
「伺う」「申し上げる」「お届けする」など、自分の行為をへりくだって表現する言葉です。
丁寧語
相手に対して、丁寧に話すときに使う言葉です。
「です」「ます」調などが丁寧語にあたります。
面接に適した言葉遣い4つのポイント


面接に適した言葉遣いをするための、4つのポイントを解説します。
「です」「ます」調で話す
面接では、常に「です」「ます」調で話しましょう。
ビジネスシーンに求められる、丁寧な印象を与えられます。
一人称は「わたし」「わたくし」
一人称は「わたし」もしくは「わたくし」で話すようにします。
「僕」や「自分」はカジュアルな印象になるので、面接シーンには適していません。
「わたし」より「わたくし」の方が、よりフォーマルな印象になります。業種によって使い分ける方法も効果的です。
二重敬語に注意する
二重敬語にならないように気をつけましょう。
二重敬語とは、同じ種類の敬語を重ねて使用する誤った表現のことです。
丁寧に話そうとするあまりに、二重敬語になってしまうことがあります。
たとえば、「おっしゃられる」は「おっしゃる」と「〜られる」で二重敬語になっています。
「お読みになられる」も、「お読みになる」に「〜れる」を加えたもので、二重敬語です。
クッション言葉をうまく使う
クッション言葉をうまく使えると、やわらかく丁寧な印象になります。
クッション言葉とは、相手に伝える本題の前に入れることで、角をやわらげて、相手に配慮を示す言葉です。
例として、「恐れ入りますが」「お手数ですが」「差支えなければ」などの言葉があります。
面接でよく間違えやすい言葉遣いの言い換え例
ビジネスの場でも、間違った言葉遣いをしている人を見かけることがあります。
面接でよく間違えやすい言葉遣いについて、言い換え例を紹介します。
NG | 言い換え例 |
---|---|
了解です、わかりました | 承知しました |
大丈夫です | 問題ございません |
すみません | 申し訳ございません |
よろしかったでしょうか | よろしいでしょうか |
このあいだ | 先日 |
もうすぐ | まもなく |
ちょっと | 少々 |
ありません | ございません |
なるほど | 勉強になります |
なので~ | ですので~ |
貴社 | 御社 |
履歴書になります | 履歴書です |
参考になります | 勉強になります |
させていただく | しております |
面接でよく使う尊敬語・謙譲語の一覧
面接でよく使う尊敬語・謙譲語をまとめました。
尊敬語 | 謙譲語 | |
---|---|---|
見る | ご覧になる | 拝見する |
知る | ご存じ、お知りになる | 存じる、存じ上げる |
する | なさる、される | いたします |
行く | いらっしゃる、お越しになる | 伺う |
待つ | お待ちになる、おまちくださる | お待ちする |
会う | お会いになる、会われる | お目にかかる、お会いする |
言う | おっしゃる | 申し上げる、申す |
伝える | お伝えになる | 申し伝える |
聞く | お聞きになる、聞かれる | 拝読する |
受け取る | お受け取りになる | 賜る、頂戴する、頂く |
わかる | おわかりになる、ご理解いただく | かしこまる、承知する |
面接で言葉遣い以外の気をつけたい話し方のクセ


自分では気づきにくいですが、話し方にクセがある場合があります。
面接で特に気をつけたいポイントを解説します。
「すみません」は言わない
「すみません」が口癖になっている人は、言わないように気をつけましょう。
ビジネスシーンには適していない言葉です。
言った理由を考えて、状況によって言い換えましょう。
・感謝する「ありがとうございます」
・謝る「申し訳ございません」
相手の話をさえぎらない
相手の話が終わってから、話すようにしましょう。
話をかぶせられたり、さえぎられた相手は、失礼だと捉えることが多いです。
相手の話を最後まで落ち着いて聞く習慣をつけましょう。
語尾は伸ばさない
語尾を伸ばすクセがある人は、注意しましょう。
幼い印象を与え、信頼感を得ることが難しくなります。
無意識のことも多いので、周囲の意見を聞いたり、録音して自分で確認してみる方法も有効です。
相槌の仕方に注意する
面接のときには、相槌の仕方にも注意が必要です。
無意識のうちに「なるほど」「うんうん」など、失礼な言葉遣いになっていることがあります。
「はい」「ええ」「そうですね」といった丁寧な相槌を心がけましょう。
面接で言葉遣いを気にしすぎて焦ったときの対処法


面接で失礼な言葉遣いにならないよう気にしすぎると、焦ってしまい言葉につまることがあります。
このような場合での対処法を紹介します。
一呼吸おく
焦ってしまったときには、まずは一呼吸おいて落ち着きましょう。
落ち着くことで、話す内容を頭の中で整理できます。
「失礼しました」と言って立て直す
言葉に詰まったときには、「失礼しました」と言って立て直します。
面接担当者も相手が緊張していることは理解しているので、多少の言葉の詰まりは気にしません。
「失礼しました」と言ったあとに、質問に対する回答をすれば問題ありません。



パニックにならないよう一旦落ち着いて、立て直そう!
面接の言葉遣いに自信をつける練習方法3選


面接での言葉遣いに自信をつけるには、練習が重要です。
おすすめの練習方法を紹介します。
録音して聞く
ひとりで手軽にできるのは、録音して聞いてみる方法です。
自己PRや志望動機などの質問を想定して、回答を録音して、自分で聞いてみましょう。
自分の言葉遣いや話し方の特徴を、客観的にチェックできます。
他の人に聞いてもらう
家族や友人など、他の人に回答を聞いてもらう方法も有効です。
自分では気づけなかった話し方のクセや、敬語の間違いに気づいてもらえる可能性があります。
転職エージェントを活用する
転職エージェントによっては、模擬面接を受けることができるサービスもあります。
実際の面接場面を想定した質疑応答の練習ができるので、プロの視点で話し方や言葉遣いなどの的確なアドバイスを受けられます。
まとめ|面接での言葉遣いで落ちる可能性もあるので対策が必須
この記事では、面接での言葉遣いのポイントや、言葉遣いの言い換え例について解説しました。
ビジネスマナーとして、面接では言葉遣いが重視されています。
社員の言葉遣いひとつで、会社の信頼を失う可能性もあるからです。
言葉遣いを磨くことで、面接で好印象を与えて、内定へ一歩近づきましょう。