- 営業事務が「きつい」と感じやすい理由を、実際の業務内容をもとに整理
- 仕事の負担が大きくなる原因と、今日からできる現実的な対処法を解説
- 営業事務に向いている人・向いていない人の特徴を具体的に紹介
- つらいと感じたときに考えたい、今後のキャリアや転職の判断ポイントをまとめ
「営業事務はきついって本当?」
「営業事務は私に向いている?」
「つらいときの対処法を知りたい」
このように悩んでいる方も多いのではないでしょうか。営業事務は「きつい」と感じる人もいますが、仕事内容と職場環境が合えば、未経験でも長く続けやすい仕事です。
この記事では、営業事務に興味がある方向けに、営業事務がきついと言われる理由や、向いている人・向いていない人について解説します。
未経験から始めやすい職種ではありますが、仕事内容や働き方が自分に合うか確認したうえで検討しましょう。

- 採用・人事歴10年以上
- 中途採用で900名以上を選考
- 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
- 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
- 社員のキャリア相談を多数経験
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
営業事務の仕事内容とは?

営業事務は、主に営業担当のサポートを中心に幅広い業務を担います。具体的には、以下のような仕事が日常的に発生します。
- 受発注業務
- 見積書・請求書の作成
- データ入力・管理
- 納期調整
- 在庫管理
- 問い合わせ対応
これらの業務を通じて、営業担当がスムーズに業務を進められる環境を整えることが、営業事務の基本的な役割です。
営業事務がきついと言われる6つの理由

営業事務は「きつい」「やめとけ」と言われることがありますが、それには理由があります。仕事内容や業務性質の理解で、対策や心構えもしやすくなります。
ただし、これらはすべての営業事務に当てはまるわけではありません。人員体制や業務分担が整っている職場では、負担を感じにくいケースもあります。
ミスが許されず、常に気が抜けない
営業事務では、受発注管理や見積書・請求書の作成、売上データの入力など、数字を扱う業務が多くミスが許されません。数字の間違いは会社の損失や信頼低下につながるため、常に正確性が求められます。
そのため、プレッシャーを感じやすく、精神的な負担になることがあります。
締めきり時間に追われる
営業事務は締め切りが決まった業務が多く、常に時間に追われる感覚になりやすい職種です。複数の案件を同時進行で進める必要があるため、タスクの優先順位をつけ、計画的に進めるスキルが求められます。特に月末や決算期は業務量が増え、残業や急ぎの対応が発生しやすくなります。
営業や取引先の急な依頼に振り回される
営業や取引先から突発的な依頼が入りやすく、予定していた業務が中断されることもあります。電話やメール対応、資料作成の追加依頼などが重なると、キャパシティを超えてしまうことも少なくありません。
柔軟な対応力や優先順位の判断力が求められます。
クレーム対応がある
営業事務は営業と取引先の間に立つポジションのため、クレーム対応を任されることがあります。クレームは必ずしも自社に非があるわけではなく、理不尽な要求や問い合わせも含まれるため、心理的な負担が大きくなります。
冷静に事実を整理し、適切な報告・対応をするスキルが必要です。
成果が見えづらい
営業事務の仕事は、成果が直接的な数字として表れにくい特徴があります。日々の努力が周囲に伝わりにくい環境では、モチベーション維持に苦労する場合もあるかもしれません。
とはいえ、自分のサポートで営業が成果を上げられたことに着目するとやりがいを感じやすくなります。
営業事務の魅力とやりがい

営業事務は「きつい」と言われることもありますが、その一方でやりがいを感じやすい職種でもあります。日々の業務を通じて成長や達成感を実感できる場面も多く、長く続けやすい魅力があります。
感謝される機会が多い
営業担当や顧客の依頼に対応する機会が多く「ありがとう」と直接言われる瞬間が仕事のやりがいになります。小さなサポートが営業の成果につながることで、自分の存在意義を感じやすく、モチベーションの源になります。
正確でスピーディーな作業が身につく
営業事務は数字や書類を扱う業務が多く、正確さとスピードの両立が求められます。経験を積むことで、ミスを減らし効率的に仕事を進めるスキルが自然に身につき、他の職種や転職でも活かせる能力となります。
マルチタスク力が向上する
複数の依頼や突発的な業務が、同時に発生することも珍しくありません。そのため、優先順位をつけて効率的に複数のタスクをこなす力、マルチタスク力が自然に養われます。
事務職の枠を超えて、周囲と協力しながらチームで成果を出すための強みになります。
ライフイベントと両立しやすい
営業事務はデスクワークが中心で体力的な負担が少ないため、出産や育児などのライフイベント後でも復帰しやすい職種です。柔軟な働き方や時短勤務と組み合わせやすく、長期的に継続しやすい仕事として人気があります。
営業事務に向いている人・向いていない人の特徴

営業事務は、営業担当やチームを支えるポジションのため、性格や得意・不得意によって向き不向きが出やすい仕事です。向いている人は、業務の負担を比較的感じにくく、楽しみながら続けられる傾向があります。
向いている人
営業事務に向いているのは、以下のような特徴を持つ人です。
- チームで協力しながら物事を進めるのが好きな人
- 誰かをサポートすることに喜びを感じる人
- 数字や書類など、正確な作業が得意な人
- 複数の業務を同時に処理するマルチタスクが苦にならない人
これらの特徴がある人は、営業事務の仕事でやりがいや達成感を感じやすく、ストレスも比較的少ない傾向があります。
向いていない人
一方、向いていない可能性があるのは、以下のような特徴の人です。
- 他の人と関わるのが苦手な人
- 突発的な依頼や急な変更に対応するのが苦手な人
- 細かい作業や数字の管理が苦手な人
- 結果が数値や形でわかりやすく見えることを重視する人
こうした特徴がある場合は、業務の負担を感じやすく、モチベーションを維持しにくいことがあります。自分に合った働き方やサポートの有無を確認しましょう。
ストレスなく働きやすい営業事務の求人を探す4つのチェックポイント

営業事務が働きやすさが長く続けられるかに直結します。求人を選ぶときは、以下のポイントを押さえて、実際の業務環境をイメージしながら確認しましょう。
繁忙時期の残業時間は長くないか
営業事務は、月末や期末、決算期といった繁忙期に業務量が増える傾向があります。職場によっては週明けに仕事が集中し、毎週の始めは夜遅くまで残業になるケースも見られます。長時間の残業が続くと、生活のバランスが崩れ、心身の大きな負担になりかねません。
求人情報に「残業月〇時間以内」と書かれていても、繁忙期の実態については面接や口コミで情報がないか確認しましょう。
同じ業務をしている人はいるか
同じ業務を担当している人がいる職場では、業務負担の分散や、急な欠勤・トラブルへの対応がスムーズです。自分一人ですべてを抱え込む必要がないため、精神的な負担も大きく軽減されます。
入社後のミスマッチを防ぐためにも、面接で「同じ業務を担当している方は何名いますか?」と確認しておくと安心です。
オフィス環境は整っているか
整理整頓が行き届き、必要な資料や機器が使いやすく配置されているオフィスでは、業務効率の向上やモチベーションの維持につながります。
一方で、資料が散乱していたり、必要なデータを探すのに手間取ったりする環境は、無駄なストレスを生む原因になります。
システムが整っているか
受発注管理や資料作成、在庫管理などアナログ中心の職場では、ミスが発生しやすく作業効率も低下しがちです。
一方で、基幹システムやクラウドツールなど効率化を目的としたシステムが積極的に導入されている職場は、業務の最適化が進んでいます。そのため、より効率的に作業を進められます。
営業事務がきついと感じたときの対処法4選

営業事務に向いている人でも、業務量や突発的な依頼などの状況によっては「きつい」と感じることがあります。無理を放置するとストレスや疲労が積み重なるため、早めの対処が大切です。
きつい原因を具体的に書き出す
仕事の負担を減らす第一歩は、ストレスや負荷の源になっている要因の特定です。
たとえば、業務フローが属人化している場合はマニュアル化やチェックリストの作成、書類整理のルール化などで負担を減らせます。原因の可視化で、具体的な改善策も見えやすくなります。
業務は優先順位をつける
複数の依頼が重なりキャパオーバーになりそうな場合は、タスクの優先順位をつけることが不可欠です。「今すぐやるべきこと」と「後回しでも良いこと」を分類すれば、頭の中が整理されて効率が上がり、精神的なプレッシャーも軽減されます。
上司や同僚に相談する
自分一人で抱え込まず、上司や同僚への相談も有効です。経験者から具体的なアドバイスをもらえるだけでなく、話を聞いてもらうだけで気持ちが軽くなる効果もあります。
また、相談をきっかけに業務改善や協力体制の見直しにつながることも少なくありません。
転職を検討する
どうしても今の環境を変えるのが難しい場合は、転職も有効な選択肢です。自分で変えられることには限りがあるため、無理をしすぎる必要がありません。
同じ営業事務でも、業種や企業によって忙しさや業務の分担は大きく異なります。たとえば、IT業界やメーカーなどは分業が進んでいることが多く、働きやすい傾向があります。
ストレスの少ない理想的な環境を見つけることは、キャリアを長く維持するための賢い戦略です。
>> 営業事務から転職したい女性におすすめの転職サイトはこちら
営業事務からのおすすめの転職先とキャリアパス

営業事務で培ったスキルは、他の職種でも評価されやすく、キャリアの幅を広げる大きな武器になります。特に正確な作業やマルチタスク力、顧客対応力などは多くの職種で重宝される汎用性の高いスキルです。
経験を活かせる転職先として、以下のような選択肢があります。
- 総務や経理事務などバックオフィス全般
- 貿易事務
- カスタマーサポート・カスタマーサービス
- 営業
これらの職種は、営業事務で培ったスキルを活かしながら、次のキャリアにつなげやすい選択肢です。自分の強みや希望条件に合わせて、将来のキャリアを具体的にイメージしながら選択肢を広げていきましょう。
営業事務と一般事務の違いとは?

営業事務と一般事務は、どちらも事務職ですが、担当する業務内容や役割に違いがあります。
営業事務は営業担当のサポートを中心に、受発注管理や見積書・請求書の作成、顧客対応など、営業活動に直結する業務がメインです。そのため、営業のスケジュールや顧客の状況に応じて、柔軟に対応する力や優先順位を判断する能力が求められます。
一方、一般事務は部署や社内全体の運営サポートが多く、書類作成やデータ管理、電話対応などの業務が中心です。営業活動に直接関わることは少なく、業務の進め方やスケジュールも比較的安定しています。
言い換えると、営業事務は外部対応や営業フローに合わせたスピード感が必要で、一般事務は社内業務の正確さや安定性が重視される違いがあります。
このように、営業事務と一般事務では求められるスキルや体力が異なるため、自分の性格や得意な業務スタイルに合わせて選びましょう。
>> さらに詳しく営業事務と一般事務の違いを知りたい方はこちら
営業事務は本当にきつい?よくある疑問を解消
営業事務について、よくある質問をまとめました。
- 営業事務は未経験でもできる?
-
未経験でも挑戦しやすい職種です。着実にスキルを身につけるためには、サポート体制の整った職場選びが重要です。複数の担当者がいる環境なら、分からないこともすぐに解消でき、スムーズに実務を覚えられます。教育体制が整っている職場は、未経験やブランクがあっても安心してスタートできます。
- 営業事務に未経験から転職するコツは?
-
未経験でも、前職で身につけたスキルや経験を「活かせる能力」としてアピールすることが大切です。たとえば、ビジネスマナーやPCスキル、コミュニケーション力、正確性、臨機応変な対応力などは、営業事務でも重宝されるスキルです。活かせる能力を具体的なエピソードとしてセットで伝えると、説得力が増します。
- 営業事務は残業が多い?
-
残業の多さは職場によって大きく異なります。たとえば、時間外でも依頼を受けたら対応する社風の職場では、残業が多くなる傾向があります。求人情報だけで判断せず、口コミサイトなどで実際の勤務状況を確認しましょう。
- 営業事務と一般事務はどちらが大変?
-
営業事務と一般事務のどちらが大変かは、一概には言えません。業務内容や職場の体制、忙しさの度合いによって大きく変わるためです。自分が働く職場の業務内容や環境をくまなく確認し、無理なく続けられるか見極めましょう。
営業事務の仕事まとめ|きつさ・やりがい・キャリアのポイント
この記事では、未経験の方向けに営業事務について解説しました。
営業事務は、正確な作業やマルチタスク、顧客対応力が求められる一方で、やりがいやキャリアアップの可能性も大きい仕事です。未経験から挑戦できる職場も多く、自分に合った環境を選ぶことが長く続けるポイントになります。
まずは求人情報や職場環境をチェックして、あなたに合う営業事務の仕事を探してみましょう。

