・【女性向け】夏の転職面接で好印象なスーツと服装マナーの基本
・汗対策・暑さ対策も万全!夏の転職面接での服装選びのポイント3選
・これが好印象!夏の転職面接で服装に指定がない場合とある場合

暑いけどスーツを着ないと印象が悪くなる?



クールビズと言われたけど、どこまでがOK?
このようなお悩みはありませんか?
夏の面接は、ただでさえ緊張してするのに、暑さとの戦いでもあります。駅からの移動だけで汗をかき、面接直前に身だしなみが気になる……という方も多いのではないでしょうか。
実は、夏でも面接には「押さえるべき服装のマナー」があります。とはいえ、暑さを我慢してスーツを着るだけが正解ではありません。
この記事では、女性向けに、夏の転職面接で好印象を与える服装の選び方や、汗・におい対策も含めた実践的なポイントを解説します。
読めばすぐに、快適さとマナーのバランスが取れた服装を迷わず選ぶことができるようになります。
本記事のライター:伊藤えま
採用・人事歴10年以上。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)取得済み。
採用統括責任者として現場で得てきたリアルな知見を、発信している。
【女性向け】夏の転職面接で好印象なスーツと服装マナーの基本


夏でも面接ではビジネスマナーに沿った服装が好印象に繋がります。だらしない着こなしや、清潔感のない服装は悪い印象になりくなります。暑さで服装が乱れやすい夏の転職活動は特に注意が必要です。
夏の転職面接でもスーツの着用が一般的
夏の面接でもスーツを着用して参加するのが一般的です。
面接は社外向けのフォーマルな場とのビジネスマナーの基本があるからです。面接は「企業」と「応募者」が直接対話するビジネスの場でもあります。
面接では、初対面であるにも関わらず時間が限られるため、第一印象が評価の大部分を占めます。清涼感のあるスーツ姿は、落ち着きや知的で誠実な印象を与えることができます。
夏の面接ではスーツの着用が基本だと覚えておきましょう。
スカートスーツとパンツスーツ、どちらが好印象?
女性のスーツにはスカートとパンツの2種類があります。どちらを選んでも問題ないため好みで選んでOKです。
現在のビジネスマナーでは、両方とも正しいビジネススタイルとして認識されています。ボトムスの違いより、清潔感や身なりの整え方の方が相手に与える印象にとって重要です。
夏には、パンツスーツは裏地が足にまとわりやすいため暑苦しく感じることもあります。スカートスーツの方が足元が涼しく過ごせます。
与えたい印象でボトムスを選ぶのも良いでしょう。柔らかい印象を与えたいときはスカート、アクティブな印象を与えたいときはパンツのようにシーンによって使い分けるのもおすすめです。
夏でもストッキングは着用する
女性は季節を問わず、ストッキングを着用するのが基本的なマナーです。
ビジネスの場では素足はマナー違反となり、スカートスーツでもパンツスーツでもストッキングを着用するのがルールとなります。
パンツスーツのときは、ストッキングの丈に工夫すると過ごしやすくなります。「パンストタイプ」より「短いひざ下タイプ」であれば、熱がこもりづらく快適です。
ひざ下より短めの「ふくらはぎ下」や「くるぶし上」はスーツの裾からゴム部が見えることがあり、不格好な印象になることもあります。
服装や季節に応じてストッキングの選び方を工夫すると、暑さを軽減して負担を感じづらくなります。
汗対策・暑さ対策も万全!夏の転職面接での女性の服装選びポイント3選


夏の面接では、見た目と快適さのバランスがとれるように、汗や暑さの対策ができる服装を選ぶのがコツです。具体的な選び方のポイントについて解説します。
夏用のスーツを選ぶ
夏用のスーツは、薄手で通気性の良い生地が使われているため、暑い日でも涼しく快適に着ることができます。中でも「背抜き」タイプのスーツは、裏地が一部省かれているので、熱がこもりにくくより涼しく感じられます。
また、自宅で洗えるスーツを選べば、クリーニングに出す手間が省け、いつでも清潔に保てるので便利です。最近は、洗濯機で洗っても形が崩れにくく、きれいなシルエットを保てるスーツも増えており、自分に合ったデザインを選びやすくなっています。
清潔感を損なわず暑さ対策できるトップス選びのコツ
暑さ対策ではトップスの選び方も重要です。面接ではシャツが基本ではあるものの、転職面接ではブラウスやカットソーでも問題ありません。
クールビズの広がりにより、以前よりも堅苦しくない服装も認められています。特に夏場は、整った印象であればシャツにこだわる必要がなく、ブラウスやカットソーでもジャケットを羽織ればカジュアルな印象にはなりません。
色はホワイトや淡いブルー、ベージュなど清涼感のある色を選ぶと無難にまとまります。Tシャツはカジュアル過ぎて面接には適さないため注意しましょう。
ジャケットは面接会場までは持参でOK
面接官も夏の移動での大変さは理解しているため、面接会場に入る前にジャケットを羽織る方が一般的です。長い時間、着続けていると汗やシミの原因にもなるため、会場までは持参するのが良いでしょう。
持参するときは、ジャケットにシワが入らないようにたたんでから、片手にかけて持ち歩きましょう。たたむときに、裏地を外側にして折りたたむとシワが入りづらくなります。
ジャケットをかける手は、厳密なルールではありませんが右手に持つのが一般的とされています。
女性がやりがち?転職面接で避けたい夏のNG服装例


涼しさを優先してしまいビジネスシーンに合わない服装になることがあります。女性が夏にやりがちなNGな服装例を紹介します。
ノースリーブ・キャミソール
ジャケットの下であってもノースリーブやキャミソールはやめておきましょう。
面接中に「暑いのでジャケットを脱いでも良いですよ」と促され、思わぬタイミングでジャケットを脱ぐことがあるかもしれません。袖なしのトップスはTPOにあっておらず、マナーがないと見られる場合があります。
長袖ではなく半袖でも問題ないため、袖があるトップスを選びましょう。
胸元があきすぎているトップス
胸元があきすぎているトップスは、変にあきが目立ち、だらしない印象になったり下品に見えることがあります。姿勢を変えるとインナーが見えてしまうことも。
トップスを選ぶときは、鏡の前で前かがみなど姿勢を変えて、見え方を事前にチェックしておくと安心です。適度な首元のあきは涼しげで爽やかな印象になるので、相手にどのように見えるのか確認しておきましょう。
ミュールやサンダルなどかかとがない靴
かかとがない靴はカジュアルな印象を与えるため面接には不向きです。歩くときにパタパタと足音が鳴りやすく、建物内では特に悪目立ちしやすくなります。
つま先とかかとの両方が覆われている、黒やベージュのパンプスが無難です。ヒールは3〜5cmを選ぶとスーツに合い、歩きやすさとのバランスがとれます。
これが好印象!夏の転職面接で服装に指定がない場合とある場合


服装の指定をされる面接もあり、指定された範囲内で、できるだけ好印象を与えたいものです。指定されるケース別に好感を持たれやすい服装を紹介します。
先に答えを知りたい方へ
服装に指定がない | スーツ着用が基本 |
クールビズ指定 | 半袖トップス+ジャケット持参 |
私服指定 | オフィスカジュアルで落ち着いた色味が◎ |
服装の指定がない場合
服装の指定がない場合は、スーツで面接に行くのが基本です。ビジネスの場では、スーツが最もふさわしい服装とされています。
色は、黒・紺・ダークグレーなど落ち着いた色味から、好みにあわせて選びましょう。特に夏は汗染みが目立ちにくい濃いめの色を選ぶと安心です。
クールビズの指定がある場合
クールビズの指定がある場合は、単に服装をカジュアルダウンするだけではなく、あくまでビジネス寄りにした服装を選ぶのがポイントです。
定義が明確ではないからこそ、面接への心構えや人となりが服装に出やすくなります。
セットアップのスーツを選ぶ必要はありませんが、ジャケットは持参して受付前に羽織れるようにしておくと安心です。カラーはベーシック(白・紺・黒・グレー・ベージュ系)でまとめると誠実さが伝わりやすい服装になります。
私服で来てくださいと指定がある場合
企業によって私服で来るように指定される場合もあります。私服=普段着というわけではなく、オフィスカジュアルでまとめるのが無難です。
私服とするのには、自由な社風をアピールしたり、応募者の個性やセンスを見る目的もあります。しかしながら、どの企業でも共通でTPOにあわせた服装ができるかを面接官は見極めています。
華美なデザインや色は避けて、オフィスシーンにあった服装を選びましょう。落ち着いたデザインであれば、ワンピースにカーディガンやジャケットを羽織っても良い印象です。
短いスカートや深めのVネックなど肌の露出が多い服装は、ビジネスの場には適さないためやめた方がいいでしょう。
特に、女性の面接官は服装へのジャッジの目が厳しくなりがちです。
20代・30代・40代女性別|夏の転職面接で気をつけたい服装のポイント


転職面接の服装は、年代別で清潔感・信頼感に加えて年齢相応の落ち着きが求められます。
年代別で気をつけたいポイントを解説します。
20代が気をつけたいポイント
20代は、若さをアピールしつつ、新卒とは違う信頼感をアピールできると良い印象になりやすくなります。
明るすぎる髪色や派手なメイクは避けて、控えめで自然な髪型やメイクを心がけると誠実な印象を与えられます。
リクルートスーツは「新卒っぽさ」が出すぎて中途採用には向かないため、できれば別のスーツを選んだ方が良いでしょう。
30代が気をつけたいポイント
30代は、経験と柔らかさをバランスよく見せられる服装を心がけると、柔軟な対応力が伝わります。
ノーカラージャケットやテーパードパンツなど、女性らしく品が良い服装でも良いでしょう。堅くなりすぎないグレージュなど落ち着いた色味もおすすめです。
バックなど小物は、プチプラすぎると安っぽく見られて、品質がビジネスシーンにあわない場合もあるため注意しましょう。
40代が気をつけたいポイント
40代の面接では、信頼感と落ち着きが感じられる服装を意識すると、相手に安心感を与え、好印象に繋がります。
スーツは質が良いものを選び、体に合ったきれいなシルエットを意識しましょう。トップスはほんのり光沢のあるやわらかな素材を選ぶと、上品な印象になります。
また、濃いメイクや強い香水や清潔感を損ねることがあるため、控えめにするのがおすすめです。
夏の転職面接で服装以外に女性が気をつけるポイント


夏は暑さによって、移動中に身だしなみが崩れやすく、服装以外にも女性が気をつけた方が良いポイントがあります。
髪型・メイクの崩れ防止
髪型やメイクは、第一印象を大きく左右するため、受付前のしっかりとした確認が大切です。
家を出るときにと整えていても、移動中の暑さや湿気で崩れてしまうことがあるので、到着前にもう一度チェックすると安心です。
湿気や汗で髪の毛が広がりやすくなるため、夏はまとめ髪がおすすめです。ひとつ結びやハーフアップなどすっきりとした印象になります。
メイクではメイク崩れを防止する機能がある下地を選ぶと、汗や皮脂をブロックするため夏場には効果的です。
汗・におい対策
面接の部屋はあまり広さがないことが多く、相手との距離がさほどない場合があるため、汗やにおいへの対策も必要です。
汗拭きシートや制汗剤を持ち歩き、ケアしてから受付すれば、相手に不快感を与える心配もありません。香りが強いものではなく、無香タイプを選ぶのがポイントです。
また、汗を素早く乾かしてサラサラな肌を保ちやすい夏用のインナーも効果的です。
よくある質問
夏の面接での服装についてよくある質問に回答します。
- スーツがない場合はどうする?
-
ジャケットだけでも印象は違うので、ジャケットを羽織るようにしましょう。
セットアップのスーツが理想ですが、女性の服装は男性ほど堅くなくてもビジネスシーンでは認められています。
きれい目なトップスにジャケットで誠実な印象を与えられます。
- 夏用スーツが手に入らない場合は?
-
夏用でなくても、オールシーズン用でも問題ありません。
ただし、冬用は厚い生地が使われているためひと目で「冬用」とわかります。冬用スーツは避けましょう。
まとめ
この記事では、夏の転職面接での服装について解説しました。
夏でも面接の場では、ビジネスマナーに沿った服装をする必要があります。クールビズが浸透して、以前よりカジュアルな服装も認められるようになったものの、押さえるべきポイントがあります。
暑さ対策と見た目のバランスが取れる服装を選んで、夏の面接を乗り切りましょう。

