履歴書の配偶者欄なしでも不利にならない?正しい書き方を徹底解説

履歴書の配偶者欄なしでも不利にならない?正しい書き方を徹底解説
  • URLをコピーしました!
記事まとめ(要約)
  • 配偶者欄なしの履歴書は厚生労働省推奨の公式様式のため問題ない
  • 扶養家族数は自分の健康保険に入れている人数を数える
  • 最新の推奨テンプレートを使ってスキルを正当にアピール

現在、厚生労働省が公表している履歴書の標準様式には、配偶者欄が設けられていません。そのため、「配偶者欄がないものを使っても失礼にならない?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、配偶者欄や扶養家族欄がない履歴書を使用しても、選考で不利になることは一切ありません。近年、厚生労働省もプライバシー保護の観点から家族構成に関する項目がない様式を推奨しており、むしろ最新のマナーに適した選択といえます。

本記事では、20代・30代の女性が知っておきたい最新の履歴書マナーや、間違いやすい扶養家族の数え方を分かりやすく解説します。

最後まで読めば、迷いやすい履歴書のマナーが理解でき、自信を持って応募書類を完成させられるでしょう。

本記事のライター
伊藤えま
  • 採用・人事歴10年以上
  • 中途採用で900名以上を選考
  • 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
  • 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
  • 社員のキャリア相談を多数経験
  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)

>>詳しいプロフィールはこちら

目次

履歴書に配偶者欄がなくても不利にならない|結論「問題なし」

履歴書を作成する際、配偶者欄がないテンプレートを使っても良いのか迷う人は多いですが、結論として全く問題ありません。現在の転職市場では、家族構成よりも本人のスキルや経験を重視する傾向が強まっており、むしろ「配偶者欄なし」が新たなスタンダードになりつつあります。

厚生労働省が推奨する「配偶者欄なし」の履歴書様式とは

2021年、厚生労働省は「厚生労働省履歴書様式例」を新たに公表しました。これまで一般的だったJIS規格の様式とは異なり、多くの変更が加えられています。

具体的には、「性別」欄が任意(記載しなくてもよい)となり、「配偶者」「扶養家族数(配偶者を除く)」「配偶者の扶養義務」の3つの項目が削除されました。さらに「通勤時間」が削除されるなど、全体として応募者のプライバシーに配慮した設計となっています。

現在、ハローワークをはじめ多くの求人媒体や企業において、この様式が標準的なフォーマットとして定着しています。配偶者欄がない履歴書は公式に認められた新しい書式となりました。

なぜ配偶者欄や扶養家族欄が削除されたのか

項目が削除された背景には、厚生労働省の「応募者のプライバシーの要素が非常に高い情報であることなどを踏まえ、設けない」との方針があります。家族構成や配偶者の有無は、本来本人の適性や能力には関係のない極めて個人的な事柄です。

出典:青森労働局ホームページ

こうしたプライバシー配慮の動きは、男女雇用機会均等法が求める「公正な採用選考」の実現を後押しするものと考えられます。

(性別を理由とする差別の禁止)

第五条 事業主は、労働者の募集及び採用について、その性別にかかわりなく均等な機会を与えなければならない。

出典:e-Gov法令検索

性別に関わらず、本人の能力のみで評価されるべき場において、家庭状況などの私的な情報が先行して伝わることは避けるべきです。そうした情報が、無意識の偏見や不公平な判断を招く一因になりかねません。

厚労省がプライバシー性の高さを理由にこれらの欄を廃止したことは、応募者が公平に評価されるための大きな前進です。バックグラウンドに左右されず、個人の資質や能力が重視される環境整備が進んでいると言えるでしょう。

20代・30代女性が配偶者欄なしの履歴書を使うメリット

配偶者欄がない履歴書を選ぶことには、応募者側にとって大きな利点があります。

プライベートな情報を必要以上に開示せずに済むため、精神的な負担を減らして応募に集中できます。特にライフイベントが多い20代・30代女性にとって、家族構成による先入観を持たれないことは大きなメリットです。これまでの経歴やスキルを正当に評価してもらえる環境は、キャリア形成において大きな安心材料となるでしょう。

  • 家庭環境に左右されず、純粋にスキル面を評価してもらえる
  • 最新のビジネスマナーを把握している印象を与えられる
  • 書く手間が省けるため、自己PRや志望動機に時間を有効活用できる

このように、最新の様式を選ぶことは自分のキャリアを守ることにもつながります。配偶者欄のない履歴書は、マナー違反どころか、現在の標準的なマナーに沿ったフォーマットです。

配偶者欄なしの履歴書を使う際に企業が気にするポイントと対策

配偶者欄がない履歴書を使っても選考に不利にはなりませんが、企業側が情報を必要とする実務上の理由があるのも事実です。あらかじめ企業側の意図を理解しておけば、面接でも落ち着いて対応できます。

企業が家族構成を確認する理由|転勤・残業・保険手続きの観点

企業が家族構成を把握しようとするのは、個人のプライバシーを知るためではありません。主に「働き方のミスマッチ防止」と「事務手続き」という2つの実務的な目的があるからです。

具体的には、転勤を伴う異動をお願いできるかを確認するケースが見受けられます。あるいは、企業側にとっては「残業に対応できる状況かどうか」を確認し、業務を任せられるかを判断する目安の一つとなっています。また、採用が決まった場合には、社会保険の加入手続きや家族手当の支給対象になるかを判定する必要も出てくるでしょう。

会社側としては、早期離職を最も避けたいと考えています。そのため、履歴書に記載がない場合でも、面接を通じて「提示した条件で本当に無理なく働けるか」を慎重に確認しようとするのです。

面接で「残業や転勤」について質問された時のスマートな回答例

履歴書に配偶者欄がない場合、面接で家族構成を直接問われる機会は減っていますが、残業や転勤への対応可否については高い確率で質問されます。

ここで大切なポイントは、家族の有無を答えることではなく、業務に支障がないことを具体的に伝えることです。

回答例:残業が可能な場合

前職でも月20時間程度の対応実績がございますので、問題ありません

もし事情がある場合でも、対応できる範囲を明確に示すことで、企業側も安心して検討でき、スマートな印象を与えられます。

回答例:育児・介護などで制限がある場合

急な対応は難しいことがございますが、事前にわかれば調整可能です

嘘をついて入社後に苦労するよりも、ライフスタイルと業務の折り合いがつくポイントを正直に伝える方が、結果として円満な就業に繋がります。

家族構成の有無にかかわらず、面接では「長く働けるか」を測るための質問が必ずあります。想定質問への対策も済ませておきましょう。

>> もう不安にならない!転職時の面接で聞かれること7選

入社後の社会保険手続きで家族情報はいつ伝える?

「履歴書に家族情報を書かなかったら、ずっと内緒にしなければいけないの?」と不安に思うかもしれませんが、心配は不要です。

家族情報は内定が出て、入社手続きに進むタイミングで必要となります。この時期に、年金や健康保険の手続きを目的として、住民票やマイナンバーの提出、扶養控除等申告書の記入を求められるのが一般的な流れです。

つまり、選考中はあなたのスキルを正当に評価してもらい、家族構成などの事務的な情報は、採用が決まった後に伝えれば大丈夫です。

企業側も、家族の情報が入社手続きに不可欠なものであることは重々承知しています。そのため、後から家族の存在が分かったとしても「履歴書に未記載だったから」との理由で不採用になることはまずありません。プライバシーを守りつつ、適切な時期に報告をすれば全く問題ないのです。

履歴書の「配偶者の扶養義務」と「扶養家族数」の正しい数え方

基本的には配偶者欄のない様式で問題ありません。ただし、応募先企業からJIS規格等の特定の書式を指定された場合には、家族構成を記入する必要があります。いざという時に慌てないよう、間違いやすい「扶養」の定義について正しく整理しておきましょう。

配偶者の扶養義務とは?税法上・社会保険上・履歴書上の違い

履歴書の「配偶者の扶養義務」欄は、現在あなたが配偶者を自身の扶養に入れているかを確認するための項目です。扶養には「税法上」と「社会保険上」の2種類がありますが、履歴書においては「社会保険上の定義」を基準に判断するのが一般的なルールです。

判断に迷った際は、ご自身の健康保険の加入状況を確認しましょう。

「有・無」の判断基準

「有」に丸配偶者があなたの健康保険の「被扶養者」に入っている
「無」に丸配偶者が自身で健康保険に加入している

このように、金額などの複雑な条件で考えるよりも、「自分の健康保険の扶養に配偶者が入っているか」に基づいて選択すれば間違いありません。

扶養家族数の数え方

「扶養家族」とは、あなたの収入によって生計を立てている家族のことです。配偶者の場合と同様に「税法上」と「社会保険上」の2つの区分がありますが、履歴書には「社会保険上」の人数を記載するのが一般的です。

履歴書の扶養家族数欄には、多くの場合「配偶者を除く」と注釈があります。そのため、自分と配偶者を除いた、社会保険上の被扶養者の人数を記入するのが基本です。具体的には、あなたの健康保険に加入しているお子さんや両親などが対象となります。

数え方に迷ったときは、シンプルに「自分の健康保険の被扶養者に誰が入っているか」を確認してみましょう。

【ケース別】履歴書の配偶者欄・扶養家族欄の書き方見本

配偶者欄がある履歴書を使用する場合、自分の状況に合わせてどのように記載すべきか具体例を紹介します。書き方に迷った際は、以下のパターンを参考にしてみましょう。

独身(未婚)の場合の書き方

独身の方の場合、配偶者欄は「無」に丸をつけ、配偶者の扶養義務欄も同様に「無」を選択します。

また、一人暮らしで他に養っている家族がいないのであれば、扶養家族数は「0人」と記入しましょう。もし親と同居していても、親が自身の収入で生活しているなら扶養には含まれません。

このように、経済的な依存関係がない場合は「無」「0」と書くのが正解です。

共働き夫婦で子供が2人いる場合

共働きの場合、お子さんを「どちらの扶養に入れているか」が書き方のポイントとなります。

配偶者自体は「有」となりますが、相手が自身で社会保険に加入しているのであれば、配偶者の扶養義務は「無」に丸をつけましょう。お子さんについては、自分の健康保険に入れている人数を扶養家族数に記入します。

たとえば、2人とも夫の扶養に入っているなら、妻の履歴書には「0人」と書きます。逆に妻が2人を扶養しているなら、妻の履歴書は「2人」としましょう。

会社側は「誰を社会保険に加入させる必要があるか」を判断基準にするため、現状の健康保険の被扶養者数と一致させることが大切です。

離婚・再婚・事実婚の場合

家庭の状況が少し複雑なケースについても、基本的には社会保険上の配偶者の定義に基づいて配偶者の有無を判断すれば問題ありません。

以下に、履歴書作成における一般的な書き方をまとめました。

状況配偶者欄の書き方
離婚(独身)
再婚
事実婚

事実婚の場合、パートナーを社会保険上の被扶養者にできるため、基本的には扶養家族数に含めて記載します。ただし、事実婚を証明するための住民票などの書類提出を別途求められる場合があることは、あらかじめ心づもりしておきましょう。

配偶者欄なしの履歴書テンプレートとおすすめの入手方法

自信の持てる履歴書を作成するためには、自分に合ったテンプレート選びが不可欠です。最新のルールを反映した、使い勝手の良い様式を見つけるためのポイントをまとめました。

今の時代に合った履歴書の選び方

数ある履歴書のなかから、今の時代にふさわしいものを選ぶ際のポイントは以下のとおりです。

  • 性別や家族欄が簡素化、削除されているものを選ぶ
  • 自己PRや職務経歴のスペースが広いものを選ぶ
  • 企業から指定がない限り、JIS規格の様式にこだわらない

このように、プライバシーに配慮されつつ、自身のキャリアを最大限にアピールできるテンプレートを選ぶのがおすすめです。形だけの項目を埋める時間よりも、中身の質を高めることに集中できるものを選びましょう。

配偶者欄がない厚生労働省の履歴書ダウンロード

「どの履歴書を使えばいいか迷う」人に最もおすすめなのが、厚生労働省が公式に公開している「厚生労働省履歴書様式例」です。このフォーマットは性別欄が任意で、配偶者欄や扶養家族欄が最初から削除されているため、最新のマナーに沿った書類を誰でも簡単に作成できます。

以下のボタンから、ダウンロードできます。

出典:厚生労働省ホームページ
※厚生労働省が公開している履歴書様式例を紹介しています。当サイトは厚生労働省の公式ページではありません。最新情報は必ず公式サイトをご確認ください。

PCやスマホで作成するなら編集しやすいExcel形式、手書きならレイアウトが崩れないPDF形式がおすすめです。国が推奨する公式なフォーマットを活用し、余計な不安を感じることなく、自信を持って選考に臨みましょう。

また、テンプレートをダウンロードする際、気になるのが「結局、手書きとパソコンどちらで送るのが一番有利なの?」ではないでしょうか。

以前は手書きが当たり前とされていましたが、現在の転職市場ではその常識も変わりつつあります。作成を始める前に、失敗しないための選び方を、確認しておくのがおすすめです。

>> 転職の履歴書は手書きとパソコンどっちが有利?選び方の新常識

履歴書の配偶者欄におけるよくある疑問Q&A

履歴書の配偶者欄についてよくある質問をまとめました。

配偶者がいるのに、配偶者欄がない履歴書を使うのはマナー違反?

配偶者がいても、配偶者欄がない履歴書を使うことは決してマナー違反ではありません。厚生労働省が公式に「配偶者欄なし」の様式を推奨しており、現在の採用市場では標準的な書式として広く認められているためです。

ただし、企業からフォーマットを指定された場合は、その指示に従うのがルールです。指定がなければ、自身に最適な様式を選んで問題ありません。

扶養家族数を間違えて記入してしまったら内定取り消しになる?

扶養家族数の記入ミスだけで内定が取り消されることはまずありません。扶養家族の欄は入社後の社会保険手続きや手当の計算に必要な情報であり、選考の合否を分ける業務の能力とは直接関係がないためです。

もし提出後に間違いに気づいた場合は、速やかに採用担当者へ連絡し、正しい数字を伝えれば大丈夫です。入社後の書類提出時に正確な情報を報告すれば実務上の問題も発生しないため、過度に不安に感じる必要はありません。

配偶者の年収がいくらなら「扶養あり」になる?

履歴書で「配偶者の扶養義務」を「有」にするかどうかは、現在、配偶者があなたの健康保険の扶養に入っているかで判断しましょう。

近年、社会保険の適用拡大が進んでおり、扶養から外れる基準は「年収」だけでなく、勤務時間や勤務先の企業規模によっても細かく異なります。そのため、「年収〇〇万円未満なら扶養内」といった一律の数字だけで判断するのは難しくなっています。

記入に迷った際は、「自分の健康保険の扶養に入っているか」を確認し、選択すれば間違いありません。

母子家庭であることは履歴書だけで伝わる?面接で説明は必要?

配偶者欄がない履歴書を使えば、書類だけで家庭事情が伝わることはありません。面接でも私生活を詳しく説明する義務はないので安心してください。

ただし、育児との両立で「残業不可」などの勤務制限がある場合は、面接で伝えておくのが無難です。その際、単に「母子家庭であること」だけを強調しても、こちらが配慮してほしい具体的な意図は相手に伝わりにくいものです。

「子育て中のため〇時までの勤務を希望します」といった、業務に影響する範囲を明確に伝える方が、企業側も検討しやすくスムーズに理解を得られます。

別居中の場合、履歴書の配偶者欄はどのように書けばいい?

別居中であっても婚姻関係があるなら、配偶者欄は「有」と記すのが基本です。離婚協議中などのデリケートな状況でも、選考段階で詳細を話す必要はありません。あくまで現在の状態を記載すれば十分です。

古い体質の企業でも履歴書は配偶者欄なしで大丈夫?

たとえ昔ながらの社風が残る企業であっても、配偶者欄のない履歴書を使ったことだけで不利になる可能性は極めて低いといえます。現在は厚生労働省が配偶者欄のない様式を公表しており、家族構成よりも経験やスキルを重視する選考が主流となっているためです。

企業側から特定の書式指定がない限り、最新の様式を安心して使用しましょう。

履歴書の配偶者欄なしが原因で書類選考に落ちることはある?

配偶者欄がないこと自体が原因で、書類選考に落ちることは基本的にありません。選考で最も重視されるのは、あくまで職務経験や志望動機、スキルです。

万が一、企業側が家族状況を確認する必要がある場合でも、面接や内定後の手続きで共有すれば十分間に合います。フォーマットの違いよりも、中身の充実度こそが合否を左右するポイントとなります。

まとめ|配偶者欄なしの履歴書でも大丈夫、不安なく転職活動を進めよう

配偶者欄のない履歴書は、厚生労働省も推奨する標準的な形式です。応募者のプライバシーに配慮し公正な選考を促すものなので、使用しても不利になることは全くありません。

扶養家族数は健康保険の状況に合わせて正しく数え、選考では家族構成よりも自身のスキルを伝えることに集中しましょう。

まずは厚生労働省の最新テンプレートをダウンロードして、自分を最大限にアピールできる書類作成から一歩踏み出してみてください。

また、配偶者欄以外にも、履歴書には「資格なしの場合」や「学歴の書き方」など、迷いやすいポイントがいくつかあります。こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

>> 転職履歴書の学歴はどこから書く?迷わない正解ルール完全ガイド

>> 【転職履歴書】職歴の書き方完全ガイド|書ききれない場合のコツ

>> 履歴書に書く資格がないときの正しい書き方|転職で不利にならない

>> 履歴書の資格が書ききれない?免許・資格欄が足りない時の対処法4選

>> 履歴書の特技がない女性必見|そのまま使える例文と見つけ方のコツ

※本記事に使用しているアイキャッチ画像は、GeminiのAIサービスにより生成された画像を含みます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次