・在宅勤務と似ている働き方の違い
・女性が活躍できる在宅勤務の仕事
・在宅勤務のメリット・デメリット

家事・育児と両立できる働き方がしたい!



でも在宅勤務はどんな仕事があるの?
このような疑問を感じている女性は多いのではないでしょうか。どのような仕事があるかわからないと、在宅勤務が自分に合っているかわからないですよね。
実は、在宅勤務では女性が活躍できる仕事が多くあります。
この記事では、在宅勤務と似ている働き方の違いや女性が活躍できる在宅勤務の仕事例、メリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
最後まで読んだら、在宅勤務が自分に合っているかがわかり、希望にあった働き方を探すことができるでしょう。
本記事のライター:伊藤えま
採用・人事歴10年以上。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)取得済み。
採用統括責任者として現場で得てきたリアルな知見を、発信している。
在宅勤務・リモートワーク・在宅ワーク・ハイブリッドワークの違い


在宅で働くといっても在宅勤務のほか、似たような働き方があります。それぞれの違いを知り、希望のライフスタイルに近づきましょう。
在宅勤務 | 会社員が自宅で仕事をする働き方 |
リモートワーク | 自宅やカフェなど会社以外の場所で働く形態 (会社員だけではなくフリーランスでも使われる) |
在宅ワーク | 自宅でできる仕事をする働き方 (フリーランスで多く使われる) |
ハイブリットワーク | 出社と在宅を組み合わせた形態 |
女性が活躍できる在宅勤務の仕事7選


女性が活躍できる在宅勤務の職種は多く、未経験でも挑戦しやすいのが特徴です。職種ごとに参入ハードルの違いを見てみましょう。
職種 | 参入ハードル(★5=高い) | 理由 |
---|---|---|
エンジニア | ★★★★★ | 専門スキルの習得が必須で、実務経験が評価されやすい。 |
Webディレクター | ★★★★☆ | プロジェクト管理やチーム進行経験が求められ、経験が重視されやすい。 |
Webマーケター | ★★★★☆ | データ分析や広告運用など専用スキルが必要。実績がないと難しい。 |
Webデザイナー | ★★★☆☆ | スキルの習得が必須。作品集の作成が必要。 |
インサイドセールス | ★★☆☆☆ | 研修がありの案件も多い。営業経験があると有利。 |
編集・校正 | ★★☆☆☆ | 読解力・日本語力があれば参入可能。専門性や経験があると有利。 |
カスタマーサポート | ★☆☆☆☆ | マニュアルに沿った対応が中心。未経験でも始めやすい。 |
それぞれの職種について解説します。
・エンジニア(システムエンジニア・プログラマー)
ITエンジニアは、ITシステムやソフトウェアを設計・開発・運用・保守する仕事です。
クライアントとの打ち合わせや社内のやり取りも、メールやチャットを用いることが多いため在宅勤務がしやすい仕事です。
・Webマーケター
WebマーケターとはWeb広告や、SNSなどのコンテンツを活用して、製品やサービスの認知度向上や販売促進を行う仕事です。
広告運用やSEO分析などツールで完結する業務も多いので、在宅勤務とする企業も多い傾向です。
・Webディレクター
Webディレクターは、Webサイトの企画・立案〜運用までを統括する責任者です。
進捗管理やチームの調整がメインとなるので、メールやチャット、Zoomを使用して仕事を進めることが可能です。
・Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトのデザイン・制作をする仕事です。
画像制作やコーディングなど主にPCでの作業となるため、在宅勤務を導入している企業も多くあります。
・編集・校正
編集校正の仕事は、出版物やWeb上のコンテンツなどの内容をチェックして、誤字脱字や表現などを修正する仕事です。
特にWebコンテンツは、PCでの作業がメインとなり、やり取りもメールなどのオンラインで完結するので在宅勤務が可能です。
・カスタマーサポート
カスタマーサポートは顧客からの問い合わせに対応をする仕事です。
在宅勤務の環境がある企業であれば、在宅で電話・メール・チャットでの対応ができます。
・インサイドセールス(内勤営業)
個人・法人を問わず顧客のニーズをヒアリングして、課題解決の提案をする仕事です。
Zoomでのオンライン営業が増えてきたことにより、在宅勤務やハイブリッドワークの求人が増えています。
女性の在宅勤務での5つのメリット


在宅勤務には、特に女性にとってうれしいメリットがたくさんあります。
- 働く場所を選ばない
- 身支度が最低限で済む
- 通勤が不要になる
- 家事・育児の両立がしやすい
- 集中しやすい
それぞれを詳しく解説します。
働く場所を選ばない
完全在宅勤務の場合には、働く場所は自由です。PCとネット環境が整っている場所であれば、どこでも仕事ができます。
家族の転勤などで転居が必要な場合でも、退職することなく働き続けられます。
身支度が最低限で済む
在宅勤務でZoomなどのオンライン上の打ち合わせがない日は、身支度が最低限で済みます。
メイクやヘアセットの手間が不要となり、部屋着のままでの勤務も可能なので、時間とコストがともに削減できます。
通勤が不要になる
在宅勤務では、通勤が不要になるのもメリットです。
満員電車で会社に着くころにはヘトヘトになっていた方も、通勤が不要になることで体力が満タンの状態で仕事を始められます。
家事・育児の両立がしやすい
在宅勤務の場合には、家事や育児との両立がしやすくなります。
朝の勤務前の時間や休憩時間などの隙間時間を有効活用して、家族との時間や家事の時間にあてることができます。
集中しやすい
在宅勤務の環境は、集中がしやすく業務の効率化につながります。個室などの周囲の雑音をシャットアウトする環境を整えることで、集中力が途切れにくくなります。
集中力を継続させるためには、30分おきに5分休むなど適度な休憩も効果的です。
女性の在宅勤務での5つのデメリットと対処法


在宅勤務にはメリットだけではなくデメリットもあります。
- 仕事環境を整える必要がある
- 自己管理が必要になる
- 運動不足になる
- コミュニケーション不足になりやすい
- オンとオフの境目があいまいになる
それぞれの対処法もあわせて解説します。
仕事環境を整える必要がある
在宅勤務をする仕事環境を整える必要があります。集中できる環境を整えないと、仕事の進み方が非効率になることがあるでしょう。
家族と同居している場合には「仕事中」と認識してもらうことで、なるべく中断しなくて済みます。
自己管理が必要になる
在宅勤務では自己管理も重要です。他の社員の目がない環境のため、リラックスしすぎてしまい、生産性が低下する可能性があります。
時間に対する意識を変えたり、ToDoリストでタスクを管理して、セルフマネジメント力を高めましょう。
運動不足になる
在宅勤務が続くと、運動不足になるケースがあります。通勤や取引先への訪問などの動作がなくなることで運動量が減少し、筋肉量の低下や体重の増加、メンタル疾患リスクが上昇する恐れがあります。
ウォーキングやストレッチなど意識して体を動かすようにしましょう。
コミュニケーション不足になりやすい
在宅勤務ではコミュニケーション不足となりやすい点もデメリットです。コミュニケーション不足となることで、情報が共有されづらく、業務の進捗も把握しづらくなります。またモチベーション低下につながるリスクもあります。
Zoomなどのテキスト以外でのツールを活用したり、業務内容を可視化した社内での共有が有効です。
オンとオフの境目があいまいになる
在宅勤務ではオンとオフの境目が曖昧になってしまう可能性があります。いつでも仕事ができる環境のため、時間外にも仕事が気になって仕事をしてしまう場合があります。この場合、身体的にも心理的にも負担が増えてしまいます。
業務時間外はPCを開かないようにしたり、チャットの通知をオフにするなど対策をして、オフの時には仕事から離れるようにしましょう。
女性が在宅勤務をするときの注意点


家での作業は、環境が整っているオフィスとは異なるため注意する点があります。
仕事環境を整えるための費用がかかる
仕事をする環境を整えるための準備費用がかかります。
多くの場合、机や椅子、必要であればモニターなどの仕事環境に必要なものは自分で用意する必要があります。PCはセキュリティの観点から会社から貸与されるケースが多い傾向です。
光熱費が増える
在宅勤務の場合には、光熱費が増えます。会社にいた時間を家で過ごすことになるため、電気・水道などの光熱費が増えます。
また、在宅勤務にはネット回線がほぼ必須のためネット回線がない環境の場合には、新たに通信料もかかります。
セキュリティ・情報漏洩のリスクがある
自宅で業務をするときはセキュリティにも注意が必要です。セキュリティ・情報漏洩のリスクが高まる原因は、大きくわけて「物理的」と「デジタル」の2つの側面によるものです。リスクが高まる具体的な理由は以下のようなものがあります。
- 家族や第三者がPC画面や資料を目にしたことによる情報漏洩
- 家庭用ルーターの脆弱性による不正アクセス
- 個人用PCへのセキュリティ導入が不十分なことによるウィルス感染
女性が在宅勤務を叶えるおすすめの方法3選


在宅での勤務を叶えるためのおすすめの方法を紹介します。
転職サイトを活用する
多くの転職サイトでは希望条件に在宅勤務に関する条件が用意されているので、効率的に求人を検索しやすくなりました。
出社と在宅勤務が組み合わさった「ハイブリッドワーク」や「完全在宅勤務」など、より細かい条件で検索できる転職サイトが増えています。希望する働き方により近い求人を探してみましょう。
在宅向きの職種を狙ってスキル習得から始める
未経験から挑戦するのであれば、在宅でも活躍できる職種で使えるスキルの習得から始めるのも良いでしょう。活かせるスキルや資格があれば未経験の職種でもチャレンジしやすく、業務の理解も早いため、早い段階での活躍が期待できます。
在宅勤務に向けたオンライン講座も増えたため、仕事や家事の隙間時間でも受講できます。スキルを証明できるポートフォリオ(作品集)を作成するのも有効な方法です。
フリーランスを目指して副業から始める
フリーランスを目指して副業から始める方法もあります。フリーランスであれば、勤務場所や時間など自分でコントロール可能です。リスクを少なくするために副業からスタートして、軌道に乗ったら本業にするのも良いでしょう。
仕事を獲得するには、本業での人脈を活かすほか、クラウドソーシングやSNSで獲得する方法もあります。
よくある質問
女性の在宅勤務についてよくある質問をまとめました。
- 在宅勤務は育児中でも可能?
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育児中でも在宅勤務が可能ですが、工夫が必要です。育児中でもキャリアが途切れないことから、育児中の女性から在宅勤務は人気があります。ただし、子どもが小さいうちは「業務中に業務が中断しやすい」という課題があります。勤務先に事情を説明し、柔軟な働き方への理解をしてもらうことが大切です。
- 在宅勤務に必要な資格はある?
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在宅勤務そのものには資格は不要です。ただし、職種により必須となる資格や取得が推奨される資格がある場合があります。
まとめ
この記事では、女性向けの在宅勤務について解説しました。
コロナ禍によってオフィス以外での働き方が普及し、現在では在宅勤務は特別な人だけの働き方ではなくなりました。多様な働き方が生まれたことにより、よりワークライフバランスを保つことを重視する人が増えています。
まずは在宅勤務の仕事について転職サイトで求人をリサーチしてみましょう!



