初めての転職活動では、「どのくらいの期間がかかるのか分からない」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

転職先が決まるまで、どのぐらいの期間がかかるのかな?
期間のイメージができないと、仕事の両立や退職時期の見通しが立てづらく、転職活動全体のスケジュールが立てにくくなってしまいます。
この記事では、転職活動にかかる期間の目安や、ケース別の違い、期間を短くするためのポイントについて解説します。
転職活動を始める前に、期間の見通しを立てておきましょう。
転職活動にかかる期間の目安
一般的に転職活動にかかる期間は、1ヶ月〜6ヶ月程度です。
厚生労働省の「令和2年転職者実態調査」によると、転職活動にかかった期間は以下のような結果でした。
1ヶ月以上3ヶ月未満:28.8%
1ヶ月未満:18.3%
3ヶ月以上6ヶ月未満:15.7%
出典:「令和2年転職者実態調査」(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/6-18c-r02.html 2025年4月30日に利用
個人の状況によって転職活動の期間には差が出るので、自分に合った期間を把握することが大切です。
在職かどうか
「在職中」か「退職後」かで、転職活動の期間に差があります。
退職してから転職活動をする場合、かかる期間は1ヶ月〜3ヶ月が目安です。
転職活動に多くの時間を使うことができて、選考の日程も調整しやすいので、短期間で終わるケースが多いです。
在職中に転職活動をする場合は、3ヶ月〜6ヶ月が目安です。
時間を調整しながらの転職活動となりますが、収入があるので焦らず転職先を探せるので、比較的長めの期間になる傾向にあります。
年齢
転職時の年齢により、転職活動の期間に差がでます。
転職には、同じ条件の応募者がいる時には、若い応募者ほど有利になる傾向があります。
そのため20代の若い年齢での転職活動は、比較的早めに転職活動を終えることが多いです。
30代後半以降での転職活動は、いままでの経験やスキルを活かせる求人を見極めることが、転職期間を長引かせないポイントです。
転職活動のステップごとにかかる期間
転職活動は以下のようなステップで進みます。それぞれにかかる期間を把握しておきましょう。


転職活動の最初のステップで、経験やスキルを棚卸しすることで、強みやアピールポイントを見つけます。
また、希望の業種や職種、企業の情報収集をして、求められる経験やスキルを確認しましょう。
先のステップで見つけた自分の強みやアピールポイントをもとに、履歴書・職務経歴書を準備します。
転職サイトや転職エージェントなどを活用して、希望する求人へ応募しましょう。
面接の回数によって期間は異なりますが、書類選考〜最終面接まで1ヶ月程度かかります。
面接が1回のみの求人は、2週間程度となる場合もあります。
選考を通過して内定をもらったら、雇用条件を確認して「内定承諾」か「内定辞退」をします。
複数の選考が進んでいる場合でも、企業側の都合を考慮すると、1週間を目途にして回答をすることをおすすめします。
内定への回答をあまり長引かせてしまうと、入社する意志がないと判断されて、内定取り消しとなる場合があります。そのため回答までの期間設定には注意が必要です。
在職中の場合は、退職交渉〜引継ぎを行います。
企業のルールや担当業務によって、退職までの期間は異なります。円満退職をするためには、業務の引継ぎを含めて1〜2ヶ月は見ておくのが無難です。
転職活動の期間を長引かせない4つのポイント
転職活動を円滑に進めるための4つのポイントを解説します。
事前準備をする
自己分析をして自分の強みや弱み、スキルを確認しましょう。
自分に合った企業を見つけやすくなります。
また、気になる企業や業種についての情報収集もします。
口コミサイトの情報も、実態の把握には有効です。
目的や希望を明確にする
転職をする目的や希望を明確にしておきます。
応募する企業を探す時に、ブレないように軸となります。
求人を探していると、どの求人も魅力的に見えて、応募先する企業が決まらないことがあります。
転職の目的や希望を明確にしておくことで、本来の目標にあった求人を探せます。
転職サイトを活用する
転職サイトを活用することで、転職活動を効率よく進められます。
求人情報を条件によって効率的に探すことができるほか、希望条件を登録しておくことでスカウトを受けることも可能です。
自分では気づかなかった、思いがけない企業と出会える可能性もあります。
気になる求人にはすぐ応募
気になる求人を見つけた時には、早めに応募をしましょう。
中途採用では、急募求人が多くあります。採用できたら掲載期間の終了日を待たずに、掲載終了とすることがあります。
気になる求人には、早めに行動するのがポイントです。



中途採用は、スピード感がポイントです
転職活動がしやすい時期
企業の採用が活発になる時期は、選択肢が広がる点でみると転職活動がしやすい時期といえます。
下記の時期は求人数が増えるため、転職活動のチャンスです。
- 1月~3月
春採用の4月入社の求人が増える時期です。
新年度に向けた組織変更による求人や、冬のボーナスをもらい年度末に退職する方の補充などが主な理由です。
- 9月~11月
秋採用の求人が増える時期です。
人事異動による求人や、こちらも夏のボーナスをもらい退職する方の補充などが主な理由です。
働きながら転職活動をする6つのメリット・デメリット
働きながら転職活動をすることにはメリットとデメリットがあります。
メリット
- 生活費を気にせず焦らず探せる
収入があることで、焦らないで時間をかけて自分に合う求人を探せます。
- 内定後の条件交渉がしやすい
転職先を探すことに焦っていないことは採用担当者にもわかるので、より良い雇用条件の交渉がしやすくなります。
- キャリアの空白期間ができない
先に転職先を決めてから退職することで、キャリアに空白期間がなくなります。
デメリット
- スケジュール調整が難しい
基本的に面接は、応募先の就業時間内に行われるため、スケジュール調整が難しいことがあります。
面接日は有給を取得して、面接に行くケースが多い傾向です。
- 入社辞退のリスクを懸念される場合がある
働いている会社と退職交渉をする際に、引き止めに合う可能性があります。
退職交渉前の応募者は、採用担当者から入社辞退のリスクを懸念される場合があります。
- 働いている会社に知られてしまうリスクがある
退職交渉前に転職活動をしている時に、転職活動をしていることを働いている会社に知られてしまうリスクがあります。
人事評価の低下や職場での人間関係の悪化に繋がる場合もあります。



退職の申し出をする前に、今の会社に知られるのは避けたいよね
退職してから転職活動をする6つのメリット・デメリット
退職してからの転職活動にもメリット・デメリットがあります。
メリット
- じっくり取り組める
時間に余裕があるので、転職活動に時間をかけて取り組むことができます。
- スケジュールの調整がしやすい
面接のスケジュールについて、応募先企業のスケジュールに合わせやすいので、転職活動がスムーズに進みます。
- 即入社がアピールできる
中途採用では急募求人も多いので、すぐにでも入社できる応募者の方が有利になる傾向があります。
デメリット
- 収入がなくなる
退職しているため、転職先が決まるまでは収入がゼロになります。
失業保険を受ける場合でも、自己都合で退職した時には給付まで期間がかかります。受給決定から7日間+1ヶ月〜3ヶ月間は失業保険は支給されないため、生活費は確保しておきましょう。
- プレッシャーを感じやすい
思うように転職活動が進まないと、焦りが生じてプレッシャーを感じやすいというデメリットがあります。
- 空白期間ができる
キャリアの空白期間(ブランク)ができることもデメリットです。
空白期間が長いと、面接時に理由を尋ねられることがあります。空白期間に、何もしていないと思われることがないよう、事前に回答を準備しておきましょう。



退職のタイミングは、自分にあうタイミングを考えよう
まとめ
本記事では、転職活動にかかる期間の目安や、期間を短くするためのポイントについて解説しました。
転職活動にかかる期間は人によって異なりますが、おおよその目安を把握しておくことで、無理のない計画が立てられます。
効率よく求人を探すには、転職サイトの活用が不可欠です。
はじめての転職活動をスムーズに進めるために、転職サイトに登録して、自分に合った求人をチェックしましょう。