- 自己紹介ではコミュニケーション力と人柄の第一印象を見ている
- 自己紹介で好印象になる3つのポイント
- 転職面接での自己紹介の例文|未経験・経験者・職種別

転職の面接で自己紹介って何を言えばいいの……



ミスをしたくない!良い印象を与えるためのポイントは?



好感が持てる例文を知りたい!
このようなお悩みはありませんか?転職面接でよく質問される自己紹介ですが、応募書類を既に提出してあるのに、何を伝えてよいかわかりづらいですよね。
実は、面接官が自己紹介で見ているのは、話す内容だけではありません。あなたのコミュニケーション力や人柄を見ています。
この記事では、転職する方向けに、自己紹介で好印象になるポイントや基本項目、未経験・経験者・職種別の例文まで解説します。
最後まで読めば、自信を持って良いイメージを与える自己紹介ができるようになります。
本記事のライター:伊藤えま
採用・人事歴10年以上。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)取得済み。採用統括責任者として現場で得てきたリアルな知見を、発信している。
転職面接での自己紹介の役割と面接官が見ているポイント


面接で、自己紹介はどのような役割があるのでしょうか。ここでは、役割と面接官が見ているポイント、自己PRとの違いについて解説します。
自己紹介の役割と面接官が見ているポイント
自己紹介は単なる挨拶に留まりません。面接官は自己紹介で「コミュニケーション力」と「人柄の第一印象」を見ています。与えられた時間内で、相手にまとめて伝えられるか、相手の反応を見て話せるかなど、ビジネススキルを見極めています。
また、応募者の緊張をほぐして、応募者の本質を見る目的もあります。
自己紹介は、応募者を知る最初のステップになります。
自己紹介と自己PRの違い
自己紹介と自己PRは、どちらも自分の経験を伝えるものですが、内容に違いがあります。
「自己紹介」は自分の職歴の概要を簡潔にまとめて伝えます。一方、「自己PR」は業界や業種での経験を踏まえて活躍できる内容をアピールします。
自己PRは自分の強みを生かして、企業にこのようなメリットが生まれるとアピールするため、自己紹介と比べると時間は長くなる傾向にあります。
「自己紹介」の後に「自己PR」を求められる場合もあるため、内容の重複がないよう違いを把握しておくことが重要です。違いを把握しておくことで、質問の意図を正確に把握できて適切な回答ができます。
転職面接の自己紹介で好印象になる3つのポイント


時間が限られている自己紹介で、相手に好印象を与えるには事前準備は欠かせません。下記のポイントを押さえておきましょう。
- 事前に話す要点だけをまとめておく
- 口角を上げて話す
- 練習する
それぞれを解説します。
事前に話す要点だけをまとめておく
事前に「話す内容だけ」をまとめておきましょう。
自己紹介の文章を最初から最後まで作成すると、丸暗記した内容を話してしまいがちです。暗記した内容をそのまま話しても印象に残りづらくなります。一方、要点だけまとめておくと、自分の言葉で伝えられ相手の記憶に残る自己紹介になります。
話す項目の順番で話す要点をまとめておけば、順番がバラバラにならず、スムーズに自己紹介ができます。
口角を上げて話す
面接で緊張すると表情がこわばりがちですが、口角を上げるだけで親しみやすく明るい印象を与えられます。
コロナ禍で表情が見えにくい時期もありましたが、現在ではマスクを外す面接も増え、表情がより重要になっています。
練習する
練習をしておくことで、気持ちに余裕ができて自信につながります。
練習は、自分で話す姿を録画して見直す方法が効果的です。見直すときには下記のことを確認しましょう。
- 時間(1分半が理想)
- 表情、目線
- 姿勢
- 話すスピード、トーン
転職面接での自己紹介の基本項目


自己紹介で話す基本項目があり、下記の順番で話すことで簡潔にまとまります。
- 感謝を伝える
- 氏名
- 職歴
- 締めの言葉
それぞれのポイントを解説します。
- 感謝を伝える
まずは面接の時間を設けてもらったことに感謝を伝えます。たとえば「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます」との内容ではじめます。
- 氏名
緊張していると忘れがちなのが氏名です。フルネームを伝えましょう。
- 職歴
最終学歴から現在までの職歴を簡潔にまとめます。
担当業務や職種を説明するだけでなく、業務を通じて身についたスキルを具体的に付け加えることで、他の応募者との差をつけることができます。
- 締めの言葉
最後は「本日はどうぞよろしくお願いいたします。」のように締めます。
転職面接での自己紹介の例文|未経験・経験者・職種別


簡潔でまとまりのある自己紹介は、コミュニケーション力の評価にもつながります。ここでは、状況別で印象の良い例文を紹介します。
【未経験】販売職→営業職
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。〇〇〇〇です。
私は大学で心理学を専攻し、卒業後は衣料メーカーの株式会社〇〇〇〇の〇〇店にて1年間、店舗販売に従事してきました。主な接客業務に加えて、在庫管理や出退勤管理などバックオフィスにも携わって参りました。
様々なお客様と接する機会があり、コミュニケーション力や提案力、また臨機応変に対応するスキルが身につきました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
【未経験】営業事務→人事事務
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。▲▲▲▲です。
私は大学で経営学を専攻し、卒業後は食品メーカーの株式会社〇〇〇〇の業務部にて6年間勤務をしてきました。そこではBtoBでの営業事務に従事しており、新人教育にも携わってきました。
新人教育の中で、多くの方と携わり組織作りをしていくことが企業の発展に不可欠だと実感しました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
【経験者】営業事務
本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございます。〇〇〇〇です。
私は大学で経営学を専攻し、卒業後は食品メーカーの株式会社〇〇〇〇の業務部にて6年間勤務をしてきました。そこではBtoBでの営業事務に従事しており、主に受注・出荷管理や顧客対応を担当しており、3年目以降はリーダー職として新人教育や在庫管理まで幅広い業務に携わってまいりました。
業務はひとりで行うものではないため、常に情報を共有することが、チームで円滑に業務を進めるため重要と学びました。
本日はどうぞよろしくお願いいたします。
転職面接の自己紹介での失敗例4選


自己紹介でありがちな失敗例を紹介します。
早口で喋ってしまう
緊張すると早口になってしまう人は少なくありません。早口だと面接担当者は内容を聞き取れず、話が伝わりにくくなります。
落ち着いて話すことを心がけましょう。
時間が長くまとまっていない
まとまりがなく長い時間を使ってしまうと、コミュニケーション力を不安視される恐れがあります。ビジネスの場では、限られた時間で要点を伝えるスキルが求められるからです。
自己紹介は1分半が理想とされています。
長くなりすぎないよう、事前に時間を計って練習しておきましょう。
ネガティブ発言は避ける
前職について話す際、ネガティブな発言は避けましょう。「協調性がない」「不平不満が多い」といった悪い印象を与えてしまうからです。
「〇〇が嫌だった」ではなく「〇〇をやりたかった」のように、ポジティブな言葉に言い換えることで、あなたの前向きな姿勢が伝わります。
転職面接での自己紹介のよくある質問や疑問
転職面接での自己紹介について、よくある質問や疑問をまとめました。
- 実績がない場合にはどうしたら良い?
-
実績のかわりに、入社してどのように貢献するかを伝えるのも有効です。
「〇〇の経験はありませんが、〇〇といった強みを活かし、いち早く御社に貢献できるよう努めてまいります」のように今後に焦点をあてて伝えましょう。
- 経歴はどこから話す?
-
最終学歴から話すのが一般的です。
「大学では〇〇を専攻し、卒業後……」のように職歴に繋げると自然な流れです。
- 転職が多いときは前職だけ伝える?それとも今までの経歴すべて?
-
転職回数が多い場合は、すべての職歴を簡潔に伝えるのが基本です。ひとつずつ細かく説明すると長くなるため「〇〇では〇〇の仕事に従事し、主に〇〇を担当していました。」のように簡潔にまとめましょう。
- 趣味や特技を伝える?
-
基本的には趣味や特技は不要です。仕事に役立つ趣味や特技は、自己紹介ではなく自己PRで伝えましょう。「Excelの関数を活用した効率化が特技です。特技を活かして御社に貢献できるよう努力します」といったアピールは有効です。
まとめ
この記事では、転職面接での自己紹介について解説しました。
自己紹介では、話す内容だけではなく、コミュニケーション力や人柄を面接官は見ています。限られた時間で、要点をまとめてどのように簡潔に伝えられるかがポイントです。
面接では自己紹介が第一印象を左右します。この記事のポイントを押さえて、自分の経験を整理し、1分半で伝えられるよう準備しておきましょう。未経験の方も例文を参考にすれば安心です。



