- 初回面談で何を聞かれるかがわかる
- 面談前にやるべき準備リストを整理
- 好印象を与える答え方・質問例も紹介
「転職エージェントの面談で何を聞かれるのか不安……」
「答え方がわからず印象を悪くしないか心配……」
「転職エージェントから高評価を得られる答え方を知りたい」
そんな不安や疑問を抱えていませんか?
初めての転職エージェントとの面談は、誰でも緊張するものです。しかし、事前に「質問の内容」と「答え方」を理解して準備すれば、面談は怖くありません。
この記事では、実際に面談でよく聞かれる質問内容や答え方のコツを具体例付きでご紹介。さらに、面談前に準備しておくべきことやNG行動まで解説します。
最後まで読めば、緊張や不安を抑えつつ、自分の市場価値をしっかりと伝えられるようになります。

- 採用・人事歴10年以上
- 中途採用のみで900名以上を選考
- 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
- 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
- 社員のキャリア相談を多数経験
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
転職エージェント面談でよく聞かれること|質問例と答え方のコツ

エージェントは、あなたの経験やスキル、希望条件を正確に把握するためにさまざまな質問をしてきます。ここでは、よくある質問と回答のポイントをご紹介します。
質問例1|これまでの職歴・経験・スキル
質問例
これまで担当した業務内容を教えてください
答え方のコツ
担当業務だけでなく、成果や工夫した点の具体的な説明が重要です。数字やプロジェクト名を交えると説得力が増します。
例
また、自分の強みや得意分野も簡潔に伝えると、エージェントがあなたに合う求人を提案しやすくなります。箇条書きでまとめた職務内容を元に話すと、頭が整理され緊張も和らぎます。
質問例2|転職理由・現職の不満点
質問例
なぜ転職を考えているのですか?
答え方のコツ
現状の不満をそのまま言うのではなく、前向きな理由に言い換えることがポイントです。前向きな理由を伝えることで、面談全体の印象も良くなります。
理由を明確に伝えると、エージェントはあなたの希望に沿った求人を選びやすくなります。
質問例3|希望する職種・年収・勤務地など条件面
質問例
希望の職種や勤務地は?
答え方のコツ
自分が譲れない条件と柔軟に対応できる条件を分けて整理しておきましょう。エージェントがあなたの優先順位に基づいて求人を探しやすくなります。
例
希望条件を明確に整理しておくと、エージェントがあなたの状況を理解しやすくなり、無駄なく求人を提案できます。
質問例4|キャリアプラン・将来像
質問例
5年後のキャリア目標は?
答え方のコツ
漠然とした希望でも構いませんが、できるだけ具体的にしたイメージを伝えることが大切です。将来どのようなスキルを身につけたいのか、働き方を実現したいのかを整理すると、エージェントもあなたに合った求人を提案しやすくなります。
例
将来像が明確だと、エージェントもあなたに合った求人や成長の機会を提案しやすくなります。
転職エージェント面談とは?目的・流れをわかりやすく解説

転職エージェントとの面談は、転職活動をスムーズに進めるうえで欠かせないステップです。「面談」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが「キャリア相談の場」とイメージしましょう。ここでは、転職エージェント面談の目的と全体の流れをわかりやすくご紹介します。
転職活動における転職エージェントの役割
転職エージェントは、求職者と企業の間に立ってサポートしてくれる「転職のパートナー」です。円滑に転職活動を進め、希望する転職先へ入社するまでサポートしています。主な役割は下記の3つです。
- キャリア相談・求人紹介
 あなたの経験や希望条件をもとに、合う求人を探して紹介してくれます。
- 応募書類の添削・面接対策
 職務経歴書や履歴書の改善点をアドバイスし、面接練習にも対応しています。
- 企業との調整・交渉
 面接日程の調整や、内定後の年収交渉などの代行も可能です。
転職エージェントは求人を紹介するだけでなく、転職活動全体を支えてくれる存在です。
転職エージェント面談は何のために行うの?
転職エージェント面談は、あなたの希望や経験を正しく把握し、最適な求人を紹介するために行われます。面談を通じて、エージェントはあなたのスキルや強み、転職に対する意欲を理解し、個別にサポートできる準備を整えるのです。
たとえば、事務職の経験がある場合、面談では担当者に業務内容や使用していたツール、得意なスキルを伝えます。さらに「残業が少ない職場でキャリアアップを目指したい」と希望条件を明確にすると、エージェントはあなたの条件にあった最適な求人を探せます。
転職エージェントの面談は単なる形式的な打ち合わせではありません。あなたの希望に合う仕事を見つけ、転職活動をスムーズに進めるための重要なステップです。
転職エージェント面談の基本的な流れ

転職エージェントとの面談は、一般的に次のような流れで進みます。
まずはこれまでの職務経歴や担当業務を伝えます。履歴書や職務経歴書の内容を中心に進めることが一般的です。
「なぜ転職を考えているのか」「次はどんな働き方をしたいか」といった質問を通じて、希望を具体化していきます。
ヒアリング内容をもとに、候補となる求人やキャリアの方向性を提示してもらいます。場合によっては複数の選択肢を紹介されることもあるでしょう。
最後に「気になる業界・企業の特徴」や「今後の進め方」を相談できます。気になることがあれば、遠慮なく質問しましょう。
面接時間はおおむね60分前後です。最近はオンライン(Zoomなど)で行うケースも多く、仕事の合間でも参加しやすくなっています。
転職エージェント面談前にやっておくべき準備チェックリスト

転職エージェントとの初回面談は、ただ話を聞くだけの場ではありません。あなたのキャリアや希望条件を整理し、エージェントがあなたの市場価値を正しく理解できるようにする場でもあります。事前に準備をしておくことで、緊張を減らし、面談をスムーズに進められます。
- 履歴書・職務経歴書の準備
- 希望条件の整理
- 質問をメモしておく
履歴書・職務経歴書の準備
転職エージェント面談に臨む前は、まず履歴書と職務経歴書を準備しましょう。これらの書類は、面談で自分の経験やスキルを正確に伝えるための基本ツールになります。
履歴書は学歴や職歴を簡単に整理し、誤字や記入漏れがないかを確認しておきましょう。職務経歴書は、これまでの業務内容や成果を具体的に記載することで、担当者があなたの強みや専門性を理解しやすくなります。
たとえば、担当していた業務の範囲、使用していたツール、改善した業務フローや成果を数値で示すと説得力が増します。また、自己PRも簡単にまとめておくと、面談でスムーズに話せるでしょう。書類を整理する過程で、自分の経験やスキルを改めて振り返り、面談での説明にも自信を持って臨めます。
事前に履歴書と職務経歴書を整えておくことで、面談中に慌てることなく、正確かつ具体的に自分を伝えられるようになります。
希望条件の整理
転職を進める上で、希望条件も明確にしておきましょう。自分の希望条件をはっきりとさせておくことで、エージェントから最適な求人を紹介してもらいやすくなります。
- 職種や業界
 興味のある分野、挑戦してみたい役割を整理
- 年収・待遇
 現在の給与・希望給与を具体的に
- 勤務地・働き方
 リモート勤務の可否、フレックス希望など
大切なのは「絶対に譲れない条件」と「柔軟に考えられる条件」を分けておくことです。箇条書きでまとめると、自分の考えが整理できます。
質問をメモしておく
事前に聞きたいことをメモしておきましょう。転職エージェント面談では、自分から質問する姿勢が好印象につながります。
たとえば「今後伸びる業界や職種はどこか」「自分の経験で強みと弱みは何か」など、エージェントの知見を引き出す質問も良いでしょう。質問をメモしておけば、面談中に緊張しても内容を忘れることなく確認できます。
面談で質問をメモしておくことは、情報を正確に得るだけでなく、転職への意欲を示す手段でもあります。事前に質問リストを作り、面談中に活用することで、より具体的で有意義なやり取りが可能です。
転職エージェント面談で好印象を与える答え方・話し方のコツ

面談中の話し方や答え方は、エージェントに与える印象を大きく左右します。正確に情報を伝えることはもちろん大切ですが、それだけでなく前向きさや柔軟性を示すことで「この人を紹介したい」と思わせられます。
答えにくい質問への上手な対応法
面談では、現職でのトラブル経験や失敗談など、答えにくい質問が出ることがあります。無理にポジティブに変換するのではなく、事実を簡潔に伝えたうえで、そこから学んだことや改善策をセットで説明すると好印象です。
例
解決策を含んだ説明は、改善力や柔軟性をアピールできます。「問題→対策→対策」の流れを意識すると話しやすく、面談担当者も理解しやすくなるでしょう。
ネガティブな理由をポジティブに伝える言い換え方
ネガティブな理由はそのまま伝えるのではなく、ポジティブに言い換えましょう。転職理由や現職への不満は、そのまま言うと印象を悪くする可能性があります。印象を良くする言い換えのポイントは「不満点」ではなく「これから達成したい目標」に焦点を当てることです。
ネガティブな状況を伝えるのではなく、改善や成長につながる意欲を示すことで、面談の印象が大きく変わります。口語で自然に話すと、堅苦しくならずに伝えられます。
面談担当者がチェックしているポイント
エージェントは面談中、表面的な回答だけでなく、あなたの人物像や将来性も確認しています。特に以下のポイントに注意しましょう。
- コミュニケーション力
 質問に対して整理された回答ができるか
- 柔軟性
 条件の妥協点やキャリアの幅を理解しているか
- 意欲や前向きさ
 成長意欲や転職への真剣度
これらを意識して話すことで、真剣に転職に取り組む姿が伝わり、エージェントに「サポートしたい」と思わせられます。面談中は自然な笑顔やアイコンタクトも効果的です。
転職エージェント面談で逆に質問すべきこと|好印象を与える質問例文付き

面談では質問する時間が設けられているので、ぜひ有効活用してください。転職のプロから情報を得られる貴重な機会です。自分の希望やキャリアに真剣であることが伝えられ、エージェントとの信頼関係構築にもつながります。
求人・キャリア相談に関する質問例
今後伸びる業界や職種はどこですか?
私のスキルに合うポジションはどのような求人がありますか?
未経験分野に挑戦する場合、どのようなサポートがありますか?
こうした質問は、キャリアに対して前向きに考えていることを示すだけでなく、エージェントがあなたの希望や強みを正確に把握する助けとなります。また、最新の転職市場を知ることで、求人選びの参考になるでしょう。
質問内容を事前に整理してメモしておくとスムーズです。
サポート体制や選考対策に関する質問例
面接対策や履歴書添削はどの程度サポートしてもらえますか?
企業への推薦状はどのように作成してもらえますか?
選考過程で困ったことがあった場合の相談は可能ですか?
サポート内容は転職エージェントごとに違いがあります。具体的なサポート内容の確認で、安心して転職活動を進められるでしょう。また、面談での質問で、主体的に活動している印象を与え、エージェントの積極的なサポートを引き出せます。
転職エージェントとの面談でNGな行動3選|印象を悪くする例

面談で避けるべき行動を把握しておけば、印象の低下を防ぎ、エージェントとの円滑な関係構築につなげられます。
遅刻・無断キャンセル
面談に遅刻したり、無断でのキャンセルは避けましょう。エージェントは信頼関係の上でサポートを提供しており、時間を守れない行動は社会人としての基本姿勢を疑われます。
たとえば、面談当日に連絡せず遅刻すると、エージェントは「この人には責任感がない」と判断し、求人紹介やサポートが後回しになる可能性があります。やむを得ず遅れる場合は、事前に連絡を入れて謝罪と理由を伝えることが不可欠です。
面談は印象を左右する場であるため、時間厳守は基本中の基本です。
嘘をつく
面談で嘘をつくことはやめておきましょう。経歴やスキルに関する虚偽や後の選考や職場で発覚し、信頼を失うリスクがあります。
実務経験のない業務を「経験あり」と答えてしまうと、採用後に業務をこなせず問題になるケースもあるでしょう。エージェントも応募先企業に正確な情報を提供する必要があるため、虚偽の情報は最終的にあなたの不利益につながります。
過剰に盛ることはせず、正直に強みと経験を伝え、不足部分は学ぶ意欲を伝えることが、信頼を得る最善の方法です。
印象を悪くする発言や態度
面談中の発言や態度は、自分の印象に直結します。ネガティブな発言や否定的な態度は、エージェントに「この人に仕事を紹介するのは難しい」と思わせる可能性があります。
具体的には以下のような行動は避けましょう。
- 現職や上司の愚痴・悪口ばかり話す
- 「何でもいいです」と希望条件や志望動機を曖昧に答える
- ネガティブな表現ばかりで、自分の強みや意欲を伝えない
- 面談担当者の意見や提案にすぐ反発・否定する
- 面談中にスマホを操作する・集中していない態度を見せる
面談はあなたの人柄もチェックされる場です。落ち着いて、相手の話を聞きながら回答する姿勢が印象アップにつながります。
転職エージェント面談後にやるべきこと|フォローのコツと関係作り

面接が終わった後の行動次第で、エージェントとの信頼関係を深め、転職活動をスムーズに進められます。ここでは、具体的なフォロー方法をご紹介します。
面談内容の振り返りと希望条件の再整理
面談後は、話した内容を振り返り、自分の希望条件やキャリアの方向性を整理しましょう。
振り返ることで、自分の考えを客観的に把握でき、次回面談や応募時に迷わず対応できます。また、整理された情報はエージェントとの追加相談にも役立ちます。
- 面談で聞かれた質問と回答内容をメモにまとめる
- 希望職種や年収、勤務地、働き方の優先順位を確認
- 面談で気になった企業や求人情報を整理
振り返ることで、面談の内容を最大限に生かし、次の行動に自信を持って進めるでしょう。
担当者との関係づくり
転職エージェントとの面談は、担当者との関係を築くことが転職成功につながります。担当者はあなたの希望や強みを理解し、最適な求人を提案してくれる「パートナー」だからです。
良好な関係を築くための具体的な行動としては、以下のようなものがあります。
- 面談のお礼メールを送る(感謝と意欲を添える)
- 新たに考えた希望条件や質問があれば追加で共有する
- 返信や連絡は迅速かつ丁寧に行う
小さな行動の積み重ねが、面談での印象をさらに良くし、転職活動をスムーズに進める力になるでしょう。
まとめ|転職エージェント面談でよく聞かれることへの回答は準備しておこう
この記事では、転職エージェント面談で聞かれることについて解説しました。
面談は、単に情報を提供する場ではなく、自分のキャリアを整理し、エージェントとの信頼関係を築くチャンスです。しっかり準備し、安心して面談に臨むことで、自分の市場価値を正確に把握でき、希望のキャリアを実現する可能性が高まります。
面談前の準備として、履歴書・職務経歴書の整理、希望条件の明確化、質問のメモをしましょう。

