- 「服装自由」とは、ビジネスカジュアルを基本に、堅苦しくない服装
- 迷ったら「清潔感・無難さ・TPO」を意識すれば失敗しない
転職エージェントとの面談、服装にお悩みの方も多いのではないでしょうか。
「服装自由って何を着ればいいの?本当に自由なの?」
「リクルートスーツでいい?」
「オンライン面談では上半身だけ整えれば大丈夫?」
この記事では、女性向けに、面談におすすめの服装や季節別コーデ、カジュアル面談やオンライン面談のマナーまで、転職エージェント面談服装のすべてを解説します。
最後まで読めば、失敗しない面談のコーディネートがすぐに準備でき、自信を持って面談に臨めます。

- 採用・人事歴10年以上
- 中途採用のみで900名以上を選考
- 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
- 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
- 社員のキャリア相談を多数経験
- 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)
転職エージェント面談で服装が大切な理由

転職エージェントとの面談は、企業面接とは異なり「選考の場」ではありません。とはいえ、服装はあなたの印象を左右する大きな要素です。社会人として基本的なマナーが感じられるか、清潔感があるかどうかは、エージェントが求人を紹介する際の判断に少なからず影響します。ここでは、服装が面談でどのような意味を持つのか整理してみましょう。
第一印象が合否に影響するわけではないが印象を良くも悪くも変えてしまう
転職エージェントとの面談では、服装によって合否が決まることはありません。しかし、第一印象はその後のやり取りをスムーズに進めるための入口です。エージェントは、あなたの経歴や希望条件をもとに「この人にはどんな企業を紹介できそうか」を考えますが、見た目から伝わる印象も判断材料になります。
同じ内容の話しをしていても「きちんと準備してきた印象の人」と「ラフすぎて少しだらしなく見える人」では、受け取られ方が大きく変わります。とはいえ、完璧なスーツ姿で臨む必要はありません。大事なのは、相手に「話しやすそう」「信頼できそう」と感じてもらえる清潔感や落ち着きです。シワのないトップス、汚れのない靴、髪の整え方など、ちょっとした工夫で印象は大きく変わります。
清潔感のある服装がエージェントとの関係構築につながります。
服装は「社会人としてのマナー」を見られている
面談時には「社会人として基本マナーがあるか」も見られています。エージェント面談の目的は、経歴や希望を丁寧にヒアリングし、あなたに最適な求人を探すことです。
たとえば、服装が極端にカジュアルだったり、ヨレヨレのシャツや派手なアクセサリーを身につけていたりすると非常識と受け取られる可能性があります。一方、落ち着いた色味の服装や、シンプルで清潔感のあるコーディネートであれば、TPOを理解していると好印象に映ります。特に20代後半~30代の女性であれば、過度にきっちりしすぎず、適度な抜け感を取り入れるとバランスが良いでしょう。
エージェントは企業にあなたを推薦する立場でもあります。あなたが面談で好印象を与えられれば、企業への推薦にもプラスに働きます。服装は単なる外見に留まらず、「信頼される社会人」との表現手段なのです。
リクルートスーツとの違いを理解しよう
面談にスーツで行くか悩む人も多いですが、転職エージェントとの面談ではリクルートスーツのような「就活スタイル」は避けた方が無難です。
リクルートスーツは新卒向けのフォーマルウェアであり、社会人が着ると堅苦しく見えることがあります。エージェントも「面接ではないのに緊張している?」と感じる場合もあるため、ビジネスカジュアル寄りの服装が理想的です。
ただし、希望する業界や職種によってはスーツが自然な場合もあります。たとえば、金融系や公務員志望など、フォーマルさが求められる業界を希望する場合は、スーツを選んでも問題ありません。
「かしこまりすぎず、だらしなくもない」バランスこそが、転職エージェント面談にふさわしい服装です。
女性|転職エージェント面談におすすめ服装・季節別

ここからは、女性が転職エージェントとの面接で着るべき服装を、実際のシーンと季節に分けてご紹介します。面談は企業面接ではないため、スーツ一択ではありません。清潔感・きちんと感・落ち着きの3つを意識すると、どの季節でもTPOを踏まえた服装になります。自分らしさを残しつつ、好印象を与えるコーディネートを考えましょう。
【女性】面談で実際に会うときの服装ポイント
転職エージェントとの対面面談では「清潔感」と「信頼感」を軸にしたオフィスカジュアルが基本です。堅苦しすぎず、きちんと見える服装を意識しましょう。
具体的な服装の例
| トップス | シンプルなブラウスやシャツ(白・ベージュ・ネイビーなど) | 
| ボトムス | テーパードパンツや膝丈スカート | 
| アウター | 薄手のジャケットやカーディガン | 
| 靴 | ローヒールパンプス、フラットシューズ(ヒール3cm前後が目安) | 
| バッグ | A4サイズが入る通勤バッグ | 
露出が多い服や、トレンドを追いすぎたファッションは避けた方が無難です。また、面談は座って話す時間が長いため「座ったときに服がシワにならないか」「胸元が開きすぎないか」を事前に鏡でチェックしておくと安心です。特に転職エージェントはビジネスの相手として接するため「企業を紹介したい」と思われる印象を目指すと良いでしょう。
【季節別】春夏秋冬のおすすめ面談コーデ例
転職エージェントとの面談は、季節を問わず行われます。季節ごとに服装のポイントを押さえておくと、快適さと好印象を両立できます。
春・秋
春や秋は気温の変化が大きい季節です。気温の変化にあわせて薄手のジャケットやカーディガンを上手に使うのがコツです。
| トップス | 明るめのブラウスやシャツ(白・ラベンダーなど) | 
| ボトムス | グレーやベージュ系のパンツ・スカート | 
| アウター | ジャケットorカーディガン | 
| 靴 | 落ち着いたデザインのパンプス | 
ベージュのテーパードパンツ × 白ブラウス × ネイビーのジャケット
→清潔感がありつつ、明るい印象を与える万能コーデ
夏
夏の面談では「涼しさ」と「清潔感」のバランスが大切です。ノースリーブを着用するときは、ジャケットや薄手のカーディガンを羽織ると上品に見えます。
- 素材はリネン混や吸湿性のあるものを選ぶ
- 汗ジミが目立ちにくい色(淡いグレーやブルー)を意識
- サンダルはNG、パンプスまたはフラットシューズを
半袖ブラウス × 黒のクロップドパンツ × 白カーディガン
→ きちんと感を保ちながらも軽やかな印象に
冬
冬は防寒を意識しつつ、室内で脱いだときの印象も抜かりなくチェックしましょう。厚手すぎるコートやもこもこ素材は避け、ウールコート+薄手ニット+パンツなどが定番です。
| コート | ベージュやグレーなど落ち着いた色 | 
| トップス | ハイネックニットやブラウス | 
| ボトムス | 黒やネイビーのパンツで引き締め効果 | 
| 靴 | 黒のローヒールパンプス or シンプルなショートブーツ | 
グレーニット × 黒のテーパードパンツ × ベージュのウールコート
→ 落ち着いたトーンで信頼感を与える冬の王道スタイル
転職エージェントでカジュアル面談・服装自由のときの判断ポイント

最近は「服装自由」や「私服OK」と案内されるカジュアル面談も増えています。しかしながら「自由」といっても完全にラフで良いわけではありません。ここでは、服装に迷ったときの判断基準や、カジュアル過ぎる服装について解説します。
面談で「服装自由」と言われたときの判断ポイント
転職エージェントから「服装は自由で大丈夫です」と言われても「本当にラフでいいの?」と迷う方が多く見られます。この場合の「自由」とは、ビジネスカジュアルを基本に、堅苦しくない服装と捉えましょう。以下のような服装をイメージすると安心です。
- ジャケットなしのシャツやブラウス+きれいめパンツ
- 落ち着いた色味のニット+スカート
- 靴はローファーやパンプスなど、カジュアルすぎないもの
また、オフィス街での面談の場合は、ややフォーマル寄りにすれば、どのような場面でも浮きず、場に馴染みます。
面談にスニーカーやデニムはあり?なし?
結論から言うと、スニーカーやデニムは避けた方が無難です。カジュアルすぎる印象を与え、真剣さに欠けて、エージェントとの信頼関係が築けない可能性があります。場にそぐわない服装は非常識と判断され、希望する職種での求人を紹介してもらえないリスクがあります。
きれいめなデザインのスニーカーやデニムであれば、エージェントによっては悪い印象を与えない場合もあります。とはいえ、不要なリスクは避けた方がよいでしょう。誰にでも受け入れられる服装を選んだ方が安全です。
服装自由といっても、面談はビジネスの場でもあります。エージェントに「企業を紹介できる」と思われる服装を意識しましょう。
迷ったときは「清潔感」と「きちんと感」が正解
服装選びに迷ったときは「清潔感」と「きちんと感」があるかで判断しましょう。具体的には以下の3つを意識すると外しません。
- 服にシワや汚れがない
- 落ち着いた色味で統一されている
- ジャケットや襟付きのトップスで軽く引き締める
派手さや個性を出すよりも、相手に不快感を与えないような配慮を重視するのがポイントです。転職エージェントは、あなたを企業に推薦する立場です。最初の印象で好印象を与えられる服装を選び、信頼感を高めましょう。
転職エージェントのオンライン面談でも印象アップ!服装マナーと映り方のコツ

オンライン面談は、画面越しとはいえ「第一印象」が伝わる大事な場面です。上半身しか映らない分、服の色味や清潔感がより目立ちます。ここでは、明るく感じの良い印象を与えるための服装マナーや、映り方の工夫を紹介します。
画面に映る上半身の印象を意識する
オンライン面談では、画面に映る上半身の印象がすべてです。清潔感があり、落ち着いた印象を与える服装を意識しましょう。
たとえば、白・ベージュ・ネイビーなど明るすぎず暗すぎない色は、画面上でも自然に映ります。柄物は避け、無地や控えめなデザインを選ぶと安心です。女性なら、襟付きブラウスやジャケットを羽織ると、きちんと感が増します。
カメラの位置や照明の当たり方によっては、シワや影が目立つこともあります。事前にZoomのテストミーティングなどで映りをチェックしておきましょう。
自宅でも清潔感が伝わる工夫
自宅での面談だと、つい気が緩んでしまいがちですが、清潔感を意識するだけで印象は大きく変わります。以下の3点を意識するだけで、印象がぐっと良くなります。
- 服は洗濯してアイロンをかける
- 髪は軽くまとめる
- メイクはナチュラルに整える
部屋着のように見える柔らかい素材やスウェットは避けましょう。画面越しでも、生活感は意外に伝わります。襟や袖がしっかりしている服を選ぶと、画面越しでも真剣に臨んでいる印象になります。
背景やカメラ映りも印象に影響
オンライン面談では服装だけでなく、背景やカメラ映りも含めて印象が決まります。
背景に生活感のあるもの(洗濯物や散らかった棚など)が映り込むと、どうしてもだらしない印象を与えてしまいます。白い壁やシンプルなカーテンの前など、すっきりとした場所を選ぶのがおすすめです。
照明は自然光が理想ですが、難しい場合はデスクライトなどで明るさを保ちましょう。また、画面の位置は、目線の高さとほぼ同じにすることで、自然な目線に映ります。
転職エージェント面談当日の服装チェックリスト

服装を準備していても、当日にちょっとした抜けがあると印象が下がってしまうこともあります。ここでは、出かける前やオンライン面談直前に確認しておきたいチェックポイントをまとめました。
- 服にシワや汚れがないか
- 靴・バッグ・髪型などの最終確認
- 急な雨や暑さへの対策
服にシワや汚れがないか
面談直前に鏡で全身をチェックし、シワや汚れがないか確認しましょう。第三者の目線で全身をチェックできます。
たとえば、シャツの袖口や襟元のシワは見落としがちな部分です。清潔感を保つためにも、前日までにアイロンをかけておきましょう。また、黒い服はホコリが目立ちやすいので、粘着クリーナーで軽く払っておくのもおすすめです。携帯クリーナーを持参すれば、出先でもキレイな状態を維持できます。
細かな気配りが「きちんとした人」との印象につながります。
靴・バッグ・髪型などの最終確認
服装が整っていても、意外に見落としがちなのが靴・バッグ・髪型といった細かい部分です。面談当日は、全体の清潔感を左右するポイントとして、最後にもう一度チェックしておきましょう。
まず、靴やバッグに汚れや傷がないか確認しましょう。仕事帰りの面談であれば、オフィス用の靴やバッグでも構いませんが、ホコリや泥がついていないように軽く拭いておくと印象がアップします。
髪型も全体の印象を左右する重要な要素です。顔まわりをすっきり見せることを意識しましょう。前髪が目にかかっていたり、寝ぐせや乱れが残っていたりすると、清潔感が損なわれます。整髪料で軽くまとめるだけでも印象が変わります。
服装の最終確認と合わせて、細部まで気を配ることで、面談当日も自信を持って臨めるでしょう。
急な雨や暑さへの対策
季節や天候によっては、服装に関するトラブルが起こることもあります。天気予報をチェックして、天候の変化に対応できるよう準備しましょう。
たとえば、夏場は汗ジミが目立たないインナーを選び、冬は重ね着で温度調節しやすいようにしておくと安心です。また、雨の日はレインシューズを履いたり、替えのストッキングを持って行ったりするなど、少しの工夫で慌てない準備ができます。
余裕をもって行動できると、自然と表情に落ち着きが生まれ、好印象につながるでしょう。
転職エージェント面談でのよくある服装の失敗例と注意点

どんなに準備をしていても、実は気づかないうちに印象を下げてしまう服装や行動になっていることがあります。ここでは、エージェントが思わず気になってしまうNG例をご紹介します。
スーツが古く見える・サイズが合っていない
スーツのサイズ感は印象を左右する大きなポイントです。肩や袖の長さが合っていなかったり、ヨレていたりすると古い印象になりがちです。
最近は、ピッタリしたものではなく、ゆったりとしたシルエットが主流になっています。着心地の良さも変わるため、お手持ちの服を見直してみましょう。昔のリクルートスーツをそのまま使うよりも、手持ちのジャケットときれいめパンツを組み合わせる方が自然に見えます。
全体のバランスが合っていれば、スーツでなくても十分に好印象を与えられます。
派手すぎる服・香水・メイク
華やかすぎる印象は、面談の場では控えめにしておきましょう。ビジネスの場に適したイメージにまとめるのがポイントです。
たとえば、ビジューが光るトップスや派手な色のネイルは、エージェントの注意が話の内容ではなく見た目に向かってしまう可能性があります。香水も、香りが強すぎると苦手に感じる人もいます。
面談は会話が主役なので、香りや色味は控えめを意識すると安心です。
エージェントの印象を下げるNG行動
どんなに服装を整えても行動や態度ひとつで印象が下がってしまうことがあります。転職エージェントとの面談は、採用面接ほど硬くする必要はありませんが、社会人のマナーは意識しておきましょう。
- 遅刻や無断キャンセル
- だらしない座り方・姿勢
- 挨拶をしない
- スマホを操作しながら話す
- 不満や愚痴ばかり話す
- 受け身すぎる態度
- 感謝を伝えない
服装だけでなく、立ち振る舞いも含めて印象づくりの一部です。小さな気配りが、信頼される求職者になる第一歩になります。
転職エージェント面談での服装のよくある疑問Q&A
転職エージェント面談での服装でよくある疑問をまとめました。
- 面談の服装に迷ったらスーツを着たほうがいい?
- 
迷ったときはスーツを選ぶのが無難です。ビジネスシーンにふさわしい服装をしておくことで、真剣さが伝わります。ただし、リクルートスーツのような黒一色よりも、グレーやネイビーなど柔らかい印象の色を選ぶと社会に慣れた印象になります。 
- 転職エージェントとの面談にジャケットは必要?
- 
必ずしもジャケットが必須ではありません。とはいえ、初対面の場では羽織るだけでも印象が締まるため、持っておくと安心です。軽い素材のものを選べば、オフィスカジュアルにも馴染みます。カーディガンよりもジャケットの方が、ビジネスの場に慣れている印象を与えられます。 
- 仕事帰りに面談に行く場合、私服のままで大丈夫?
- 
職場がオフィスカジュアルであれば、そのままの服装で問題ありません。私服の職場で服装が気になる場合は、面談前にジャケットを羽織る、アクセサリーを控えめにするなど、少し整えるだけでも印象は変わります。 
- オンライン面談では上半身だけ整えればいい?
- 
カメラに映るのは上半身中心ですが、全身を整えておくのがベターです。万が一、急に立ち上がることがあった際に、下半身が部屋着では、一気に印象が崩れてしまいます。全身が映らなくても、準備して臨みましょう。 
- 面談時のアクセサリーやネイルはどこまでOK?
- 
アクセサリーは、シンプルで上品なものであれば問題ありません。小ぶりのピアスや腕時計など、控えめなアイテムを選ぶと上品に見えます。 ネイルも派手なデザインでなければOKです。ベージュやピンク系のナチュラルカラーを選ぶと、清潔感があり好印象です。 
- 転職エージェントとのオンライン面談でカメラオフにしてもいい?
- 
基本的には、カメラはオンがマナーです。相手の表情を見ながら話すことで、より信頼関係を築きやすくなります。どうしてもオフにしたい場合は、事前にエージェントに相談しましょう。 
まとめ|迷ったら「清潔感・無難さ・TPO」を意識すれば失敗しない
この記事では、転職エージェント面談の服装について解説しました。
転職エージェントとの面談では、企業の面接ほど厳しい服装ルールはありません。しかし、エージェントに好印象を与えることで、紹介される求人の質が変わる可能性があります。
迷ったときは「清潔感・無難さ・TPO」を意識したコーディネートを選べば間違いありません。安心して面談に臨めるよう、準備を整えましょう。

