内定保留期間は最長何日?目安は1週間|採用担当の本音とマナー

内定保留期間は最長何日?目安は1週間|採用担当の本音とマナー
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記事まとめ(要約)
  • 内定は保留でき、期間の目安は「1週間」
  • 企業によっては延長も可能だが、印象悪化のリスクがある
  • 保留時は感謝+前向きな理由を伝えることが重要

「内定をもらったけど、第一志望の選考がまだ終わっていない」
「内定を保留するとリスクはあるの?」
「印象が悪くせずに内定を保留するには?」

このようなお悩みがある方も多いのではないでしょうか。内定は嬉しいものですが、慎重に判断したいと感じるのも、ごく自然なことです。内定を保留できる期間は、一般的に1週間前後ですが、企業の状況によって前後します。

この記事では、内定の返答を迷っている方向けに、内定を保留できる期間や保留するメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。最後まで読めば、トラブルなく保留し、納得できる転職先を選べるでしょう。

本記事のライター
伊藤えま
  • 採用・人事歴10年以上
  • 中途採用で900名以上を選考
  • 採用統括責任者として書類選考・面接・採否の決定を担当
  • 人事評価基準の策定・人事考課にも従事
  • 社員のキャリア相談を多数経験
  • 2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)

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目次

内定は保留できる?期間と条件を解説

内定をもらった後は、返答までの期間や条件を確認して落ち着いて判断しましょう。ここでは、内定保留の基本ルールと保留できる期間の目安を解説します。

内定保留は可能?基本ルールと企業の対応

転職活動で内定が出た場合、返答の保留は可能です。

他社との比較や家族の同意、給与や働き方など入社条件を確認したい場合も正当な理由となります。特に転居を伴う場合は家族の同意が不可欠です。

保留にするのには、それぞれの都合により様々な理由があるでしょう。内定の連絡がきたからといって、焦って承諾の返答をする必要はありません。

転職で内定を保留できる期間の目安

中途採用における内定承諾の保留期間は、一般的に1週間程度です。ただし、企業の採用状況や方針、欠員補充の緊急度によって差があります

慢性的な人手不足に直面している中小企業では、早急な人員確保が必要なため、保留期間が短めに設定される傾向があります。一方、採用計画にゆとりがある大手企業などでは、じっくり検討するための長めの期間を認めてくれるケースも少なくありません。

また、市場価値が高い人材は、企業が「どうしても欲しい」と判断すれば、通常より長く保留できる可能性もあります。

保留期間は1週間前後が目安ですが、企業の状況によって前後します。

内定を保留するメリット

内定の保留は応募者にとってメリットがあります。

  • 他社の結果を待って回答できる
  • じっくり検討できる
  • 家族や知人に相談できる

それぞれを解説します。

他社の結果を待って回答できる

第一志望の企業よりも先に他社から内定が出た場合、回答を保留にすることで、本命の選考結果を待ってから最終的な判断ができます。内定保留を検討する上で、最も多い理由でしょう。

選考ステップ数や内定が出るまでのスピードは企業ごとに大きく異なります。そのため、結果が出るタイミングにズレが生じるのは珍しいことではありません。

すべての応募先の結果を待ってから、自分のキャリアにとって最良の選択肢を検討できる点は、保留を利用する大きな利点です。

じっくり検討できる

回答までの時間を確保することで、内定先の企業が本当に自分にあっているのか、改めて検討するゆとりが生まれます。転職は人生における大きな転機であり、何度も経験するものではないからこそ、慎重に納得のいく一社を選びたいものです。

面接の場ではどうしても自分のアピールに意識が向きがちですが、本来、応募者もまた「企業を選ぶ立場」にあります

選考でのやり取りや社内の雰囲気、口コミサイトの情報などを振り返り、ベストな場所なのか、今一度検討することが、後悔のない選択へとつながります。

家族や知人に相談できる

転職は自分だけではなく、家族の生活サイクルに大きく影響することもあります。そのため、家族と話し合い、新しい環境への理解を得てからの決断も大切です。

また、信頼できる知人に意見を求めることで、客観的なアドバイスを得られることもあるでしょう。

家族の同意が得られないまま内定を承諾してしまうと、入社後に家族に反対され、早期退職となることもあるかもしれません。

転職を成功させるためには、自分自身の意思だけでなく、周囲の意見にも耳を傾けることが大切です。

内定を保留するデメリット・リスク

内定の保留にはデメリットもあります。

  • 印象が悪くなる可能性
  • 内定を取り消されるケースも

リスクを把握した上で、内定を保留するか判断しましょう。

印象が悪くなる可能性

内定を保留にすると入社意欲が低いと見なされ、印象が悪くなる可能性があります。企業はできるだけ、自社への熱意が高い人材を迎え入れたいと考えているためです。

保留にしたことで、採用担当者は「他社が第一志望なのでは」「事前の企業研究が不十分だったのでは」と不安を抱くかもしれません。

さらに、保留の経緯が配属先にまで伝わると、入社後の人間関係や期待値に少なからず影響を及ぼす可能性も考えられます。

内定を取り消されるケースも

内定保留を申し出る際、もっとも懸念すべき点は「内定の取り消し」リスクがゼロではないことです。

法的な観点では、正当な理由のない内定取り消しは職権の濫用とみなされ、違法となる可能性が高いとされています。しかし、現実には強気な姿勢で内定を撤回する企業も、残念ながら一部には存在するのです。

また、多くの企業は内定通知書に回答期限を明記しています。もしこの期限までに連絡せず放置してしまった場合、企業側から「入社の意思がない」と判断され、辞退として処理されてしまうことがあります。

採用担当者は内定保留をどう見る?

採用担当者の多くは、内定の保留について「ある程度の期間であれば、やむを得ない」と捉えています。

とはいえ、内定保留が企業にとって好ましくないのも事実です。内定を保留する応募者は、最終的に辞退する可能性が高いと見なされやすく、企業側は採用スケジュールの再調整を余儀なくされます。

採用担当者の本音
  • 1週間以内なら想定内
  • 期限を明確にしてくれる人は評価が下がりにくい
  • 連絡が遅い、理由が曖昧な人は不安になる

企業側は保留の状況を汲み取りつつも、採用活動への影響を最小限に抑えるため、できる限り迅速な返答を待っているのが本音といえます。

内定保留と期間を伝えるときのマナーと4つのポイント

内定への返答を保留する際は、企業に保留の意思を伝える必要があります。ここでは、できるだけ良い印象を保ちながらスマートに伝えるポイントを解説します。

早めに連絡する

内定の連絡が届いたら、承諾・辞退・保留に関係なくできるだけ早めに返信しましょう。早い返信は、社会人としての信頼性を高め、相手に対しても誠実でポジティブな印象を与えます。

内定が出てから承諾するか悩み始めると、返信するまでに時間がかかってしまい、悪い印象を与えるリスクがあります。かといって、焦って無理に結論を出せば、後悔につながりかねません。

このような事態を防ぐためには、最終面接が終わった段階で「内定が出たらどうするか」をあらかじめ考えておくことが大切です。事前に自分の考えを整理しておくことで、気持ちにゆとりを持って検討でき、最善の選択ができます。

感謝の気持ちを伝える

まずは、自分を評価してくれたことへの感謝を伝えましょう。

感謝の意を示すことで、相手に礼儀正しい印象を与えられるだけでなく、企業側との信頼関係を築くことにもつながります。その結果、保留のお願いも、よりスムーズに受け入れてもらいやすくなるメリットがあります

たとえば、メールや電話の冒頭で「この度は内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます」といった感謝の言葉から始めるようにしましょう。

保留理由は前向きに伝える

保留を希望する際は、その理由を伝えることで、相手の理解が得やすくなります。さらに、前向きな理由で伝えられれば、企業側にネガティブな印象を与える心配も少なくなります

たとえば、「納得のいく決断をして、入社後に最大限貢献できるよう慎重に検討したい」といった理由を伝えてみてください。自分自身のキャリアと真剣に向き合っている姿勢が採用担当者に伝わり、快く納得してもらえる可能性が高まります。

返答期限を明確にする

内定を保留するときは、必ず返答する期限を設けましょう。返答までの期限がわからないと、企業側は採用スケジュールの調整が難しく、さらに迷惑をかけてしまうためです。期限をあらかじめ設けておくことで、相手に安心感を与えるだけでなく、誠実な印象にもつながります。

期限がはっきりしていれば、企業側も次の候補者へ連絡する段取りをスムーズに進められます。

保留は、企業側の事情にも配慮し、できる限り負担をかけないよう誠意を持って進めましょう。

【理由別】内定保留と期間を伝えるメール・電話例文

内定の保留を伝える際に、そのまま使えるメール例文を理由別に紹介します。連絡方法は記録が残るメールでの連絡が一般的ですが、急ぎの場合や直接話すべき状況であれば、電話でも問題ありません。状況に合わせて最適な方法を選びましょう。

例文|他社の選考結果を待っている場合

例文

件名:内定のご連絡について(氏名)

株式会社〇〇
採用ご担当者様

お世話になっております。
貴社の採用選考を受けさせていただきました(氏名)です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
このような素晴らしいご評価をいただき、心より感謝申し上げます。

現在、選考中の企業がございまして、そちらの結果を踏まえた上で、後悔のないよう慎重に判断したいと考えております。
つきましては、大変恐縮ですが、〇月〇日までご回答をお待ちいただくことは可能でしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

例文|内定先企業に不安がある場合

例文

件名:内定のご連絡について(氏名)

株式会社〇〇
採用ご担当者様

お世話になっております。
貴社の採用選考を受けさせていただきました(氏名)です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
このような素晴らしいご評価をいただき、心より感謝申し上げます。

貴社に大変魅力を感じており、ぜひ前向きに入社を検討したいと考えております。
しかしながら、キャリアプランについて再考したい点があり、回答まで少しお時間をいただきたくご連絡いたしました。

つきましては、大変恐縮ですが、〇月〇日までご回答をお待ちいただくことは可能でしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

例文|家族の同意がまだの場合

例文

件名:内定のご連絡について(氏名)

株式会社〇〇
採用ご担当者様

お世話になっております。
貴社の採用選考を受けさせていただきました(氏名)です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございます。
このような素晴らしいご評価をいただき、心より感謝申し上げます。

貴社に大変魅力を感じており、ぜひ前向きに入社を検討したいと考えております。
しかしながら、入社に際し家族と相談したい事項がございまして、回答まで少しお時間をいただきたくご連絡いたしました。

つきましては、大変恐縮ですが、〇月〇日までご回答をお待ちいただくことは可能でしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討のほどよろしくお願いいたします。

内定保留で困ったときのケース別対処法

内定の保留を申し出たことで、予期せぬトラブルや難しい状況に直面することもあるでしょう。ここでは、起こりうるトラブルのケース別に具体的な対処法を解説します。

内定保留を断られた場合

内定保留を伝えた際、企業の採用スケジュールの都合などにより、保留が認められないケースもあります。もし断られた場合には、承諾か辞退のいずれかを決断しなければなりません

こうした状況で、ひとまず内定を確保するために、一旦承諾する選択肢を考える人もいるかもしれません。しかし、その後に第一志望の企業から内定を得て先の内定を辞退することになれば、承諾後の辞退として企業側に多大な迷惑をかけます。さらには大きなトラブルに発展するリスクもあります。

内定承諾後の辞退は、社会人としての信頼を損なう行為でもあるため、基本的にはおすすめできません。目先の安心感だけで選ぶのではなく、リスクを理解した上で慎重に判断しましょう。

内定を取り消された場合

内定保留を理由に、内定を取り消しされた場合は、その行為に違法性がないかの確認が重要です。

本来、内定取り消しは重大な経歴詐称や犯罪など、客観的に見てやむを得ない合理的な理由がある場合に限定されます。単に「保留を申し出たから」との理由だけで取り消すことは、労働契約上、無効となる可能性があります。

まずは、内定取り消しとなった理由を企業へ確認しましょう。一般的に正当な理由として認められるのは、企業の著しい業績悪化や、応募者本人に重大な問題(経歴詐称・犯罪行為など)があった場合です。もし理由に正当性が感じられず、納得がいかない場合には、弁護士などの専門家に相談し、法的な観点から適切な対応を検討します。

その一方で、「内定取り消しを強行するような、違法性がある企業では働けない」と判断し、切り替えて転職活動を続けるのもひとつの選択肢です。

オワハラへの対処法

オワハラとは、企業が応募者に対して就職活動の終了を強要するようなハラスメント行為の略称です。一般的には新卒採用で耳にすることが多い言葉です。しかし、深刻な人手不足を背景に採用難に直面する企業が増えている昨今では、中途採用でも他人事ではありません。

政府の指針においても、不当に応募者の職業選択の自由を制限するような言動は慎むべきとされています。内定と引き換えに他社への辞退を迫るような行為は、適切な採用活動とは言えません。

出典:厚生労働省ホームページ「公正採用選考特設サイト」を加工して作成

もしオワハラに直面してしまったとしても、相手の勢いに押されてその場で即答しないことが大切です。まずは落ち着いて、毅然とした態度で「一度持ち帰らせてください」と伝えましょう。面接の場を一度離れ、冷静な状態で改めて検討した結果を伝えれば、ルール上もマナー上も問題ありません。

内定保留の期間を短くする3つの対策

内定を保留する期間が長引くほど、企業側との調整が難しくなり、結果として思い描いたスケジュール通りに進めることが難しくなってしまいます。いざという時に焦って判断を誤らないよう、あらかじめ保留期間をできるだけ短くし、スムーズに進めるための対策を確認しておきましょう。

希望条件を明確にする

転職活動が進むにつれて、どの企業もそれぞれ魅力的に感じられ、最初に描いていた希望条件がいつの間にか曖昧になってしまうことがあります。軸がぶれたままでは、いざ内定をもらった時に「本当にここでいいのか」と迷いが生じ、結果として保留期間が長引く原因にもなりかねません

何のために転職しようと思ったのか、目的と譲れない条件を心に留めながら転職活動を進めて行きましょう。

第一志望の選考スケジュールを確認する

第一志望企業の選考スケジュールをあらかじめ確認しておくことも、有効な方法です。

求人によっては、応募から内定までにかかる目安期間が記載されていることがあります。第一志望の結果が最も早く出るように応募のタイミングを調整できれば、そもそも他の企業で内定を保留する必要がなくなるためです。

もし目安期間がわからない場合は、選考プロセス(面接の回数など)を確認してみましょう。面接が何回あるかを知るだけでも、内定が出るまでのおおよその時期を予測しやすくなります。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを上手く活用することで、転職活動はぐっとスムーズに進みます。あらかじめエージェントに「各企業の選考結果が出るタイミングを揃えたい」と伝えておけば、面接日程を調整してもらえることがあります

また、エージェントは企業の採用担当者と直接やり取りをしているため、内定保留の交渉も、自分でするより円滑に進むケースがほとんどです。

頼れる味方からの心強いサポートを受けながら進めていきましょう。

>> 女性におすすめの転職エージェント9選|年代別・目的別に徹底比較

内定保留の期間についてよくある疑問Q&A

内定保留の期間についてよくある質問をまとめました。

内定承諾後に辞退はできる?

内定承諾後の辞退は可能です。内定承諾後でも、入社日の2週間前までに辞退を申し出れば、法律上は問題ないとされています。ただし、法的に問題がないとしても、内定承諾後の辞退は企業に多大な迷惑をかける行為です。内定辞退を決めたら、できるだけ早い連絡が大切です。

内定保留の理由を伝えないとダメ?

内定保留の伝え方に決まりはありません。ですが、保留の理由を伝えることで企業からの理解が得られ、保留が認められやすくなるメリットがあります。

内定保留は最長どれくらい可能?

企業の状況により大きく異なるため一概には言えませんが、内定の保留が1週間を超えると、企業側には長い印象を与えてしまいがちです。もし長期間の保留をお願いしたい場合には、企業側が納得できる理由を説明し、理解を得ることが大切です。

内定承諾後の辞退は訴えられる?

内定を承諾した後であっても、法律上は「入社日の2週間前」までに申し出れば辞退は可能とされています。しかし、入社直前のタイミングで辞退するなど、企業側に重大な損害を与えてしまった場合には、損害賠償を請求されるリスクもゼロではありません。内定を承諾した後の辞退は、あくまで最終手段と考え、慎重に判断する必要があります。

まとめ|内定保留の期間・マナー・対策を理解して落ち着いて判断

この記事では、内定を保留できる期間や、その際の注意点について解説しました。

一般的に内定保留の期間は1週間程度が目安とされていますが、企業の状況によって判断は大きく異なります。保留にはメリットがある一方で、企業側との関係に影響するリスクも伴うため、慎重に判断する必要があります。

もし保留を決めたのであれば、企業の印象を損なわないよう例文を活用し、できるだけ早めに連絡を入れるようにしましょう。

内定を保留した結果、辞退する場合や承諾を決めた後の対応も、事前に把握しておくと安心です。

>> 中途採用で内定辞退する方法|承諾前後の注意点とメール例文

>> 内定承諾書の送り方完全ガイド|郵送・メールのマナーと手順

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